メイド「私の嫌いな貴方様」
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128: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2019/03/09(土) 20:01:09.49 ID:XWj0qJN60


次にきたのは、先輩だった。


女「学校どうしたんですか?」


ギャル「おや、三日間も寝てたら曜日感覚なくなるんだ、新発見」


女「すみません。先輩のことだから補習で土曜日も学校なのかと思いこんでまして」


ギャル「失礼極まりないなぁ……これでも優等生よ、私。学年で三本指に入るくらいには。……ん、三本指? ちょうどあなたの友達の数と同じね」


女「失礼ですね。お嬢様だけですよ、友達は」


ギャル「あら悲惨」


女「ほっとけ」


鉄を打つような会話の応酬。
悪くはなかった。


ギャル「で、あとどれくらい入院するの」


女「二週間。ずっと点滴だったうえに、肺炎にもなって体力落ちてるから、その様子見で」


ギャル「確かに痩せたもんね。ガリガリちゃんだ」


女「言うほどそこまでガリじゃないんで、そのラクトアイスみたいなあだ名浸透させないでくださいね」


ギャル「ぶっぶー、ガリガリくんはラクトアイスじゃなくて氷菓でした」


女「うるせぇ」


何が面白かったのか先輩はコロコロと笑った。

その様子を見て、はぁ……とため息をつく。
だけど前に比べれば彼女との会話に苛立たなくなった。

むしろ……。


いや、むしろなんだ。
そこまで気を許したわけじゃないぞ。
否定するためぶんぶんと頭をふる。




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