122: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2019/03/09(土) 19:55:26.25 ID:XWj0qJN60
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万華鏡の中に私はいる。
赤、黒、黄色に白。他にも色とりどりと。
くるくると一瞬一瞬、様々に変わる模様と色。
綺麗で不可思議、あるいは妖しく蠢く様はまるで汚染された海が迫ってきてるみたいで心を壊してしまいそうになる。
酔ってしまいそうなその景色を私は――
女「好きな人いたんだ」
話しかけた先には彼女――お姉ちゃんが。
彼女は今現在、女教師として私の目の前にいる。
彼女も彼女で私から体を背け、とろんと頬を上気させ熱びた目で景色を見ていた。
女「そっか……そうだよね、男がいたから、帰ってこなかったんだ。私との約束反故にしたんだ」
なおも何も言わないお姉ちゃん。
女「あはは、そりゃそうか。私より好きな人をとるのは当たり前か、はは……」
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