新田美波「わたしの弟が、亜人……?」
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536: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/12/23(土) 00:10:59.37 ID:FyC54XJBO

永井「この辺りのことはいろいろ調べてある。ここから入水すれば潮の流れで押し戻されずに外へ出られるし、そう遠くへも行かない……たぶん」

中野「外国に行っちゃったりしてな」

以下略 AAS



537: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/12/23(土) 00:13:10.23 ID:FyC54XJBO

 男二人の落下にアナスタシアの足は浮き、転ぶようにして崖から身を踊らせることになった。海面に落下するまでに身体は前に一回転し、アナスタシア星空を見上げながら落ちていった。星の光は痙攣したかのように動きまくっていた。アナスタシアは海へと落ちた。

 海面で打ち付けた後頭部と背中が痛い。冷たさと痛みでとても眼を開けていられない。パニックになり、鼻から海水を吸い込んでしまったアナスタシアを激痛が内側から襲った。発泡スチロールの浮きのおかげでアナスタシアは海面に浮上できた。鼻から海水を吐き出そうとするが、押し寄せる波が顔にぶつかり邪魔をした。波にいいようにされたアナスタシアは、浮きを手離してしまった。

以下略 AAS



538: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/12/23(土) 00:24:16.36 ID:FyC54XJBO
今日はここまで。

今回。あんまりアーニャを喋らせられなかったので次の更新ではセリフを増やしたいですね。これからしばらくはアーニャがでずっぱりで、美波の出番は減っていく感じなので、なんとかあの独特のセリフ回しをものにしたいです。

さて、もう年末。このスレを立ててからだいたい一年くらい経ちましたがまだまだ完結するまでに時間がかかりそうです。いまのペースだと来年末にも終わってるかどうか。それを考えるとちょっと恐ろしいです。
以下略 AAS



539:名無しNIPPER[sage]
2017/12/23(土) 07:36:38.12 ID:2dQhr0Eh0
おつ

アーニャもフォージ作戦に参加するのかな?
でも目立つ外見してるから社員のフリは出来なさそう


540: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/02/18(日) 20:49:06.86 ID:oL93h30zO
7.糞ガキ三人になにができるよ?


Come Together ーーザ・ビートルズ

以下略 AAS



541: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/02/18(日) 20:51:34.28 ID:oL93h30zO

 今後の計画について、ぶつぶつと唱える永井の考えをアナスタシアはしっかり聞いていた。永井が倫理や道徳を気にかけないことなどとっくにわかっていたが、それでも目の前でこう淡々と盗みを働こうとするのを見ると、戸惑いと緊迫を隠せない。特にアナスタシアをどぎまぎさせたのは、強奪という言葉だった。他者への強制力と攻撃性を内包したこの言葉に、アナスタシアは車の持ち主の後頭部を殴りつける永井の姿を想像した。

 ーーでも、ケイは強奪を目撃されるようなヘマはしないはず。用心深いはずだから……でも、不可抗の事態はいつだって起こりうる。もし、目撃者があらわれたら? 口封じしようとしたら……? コウならとめてくれる……とめられなかったら……? わたしがとめる……? とめられるの……?ーー

以下略 AAS



542: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/02/18(日) 20:53:12.09 ID:oL93h30zO

 アナスタシアはまるで十歳幼くなったような足取りで永井の後を追った。階段の一番下の段にちょこんと座り、すこし迷って通りを見やった。

 病んだ老犬みたいに劣化して弱った電灯が立った路地だった。風情など欠片もない古いというより経年という言葉がぴったりくる建物の並び。赤提灯に白く発光する電光看板。どうやら目の前の店はおでん屋さんらしい。そしてあたりに漂うのは酒の匂い。こういった都会の一隅は通りすぎるだけで、立ち寄ったことはなかった。

以下略 AAS



543: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/02/18(日) 20:55:01.19 ID:oL93h30zO

アナスタシア「ミナミ、心配、しています……」

永井「それはまえに聞いた」

以下略 AAS



544: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/02/18(日) 20:56:38.05 ID:oL93h30zO

 それを探してまずはじめに思い浮かんだのは、森の中で見た永井のしかめ面だった。スマートフォンから漏れ聞こえてくる怒声に困っていた顔。いま思えば、あの怒声は永井に向けられたものではなかった。永井なら怒鳴られたところで眉ひとつ動かすでもなし、そもそもなぜ電話に出たのだろう?

 その疑問が頭に浮かんだ瞬間、パズルのピースが音をたててはまった。電話越しの罵倒の言葉が小楢の木の下で永井が口にした「おばあちゃん」という語とイコールで結ばれ、ひとりで森を引き返した永井がなにをしに行ったのか検討がついた。そして見当がつくと、研究所の屋上で、永井はやっぱり研究員を助けていたのだと確信できた。

以下略 AAS



545: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/02/18(日) 20:58:52.13 ID:oL93h30zO

アナスタシア「おばあちゃん、森での電話も……」

永井「あの研究員には利用価値があった」

以下略 AAS



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