5:名無しNIPPER
2016/11/15(火) 19:47:54.66 ID:ZTyGLDnn0
――――数週間後
「よっし!クリアー!」
「…むぅ、本当にすごいですね紗南さん。私が何度も挑戦してようやく突破したところを、こんなにもあっさりと」
6:名無しNIPPER
2016/11/15(火) 19:48:56.12 ID:ZTyGLDnn0
ありすは再び放ったゲーム機を手に取り、側面に刺さっていたカセットを抜いた。
大きなグリップのついたカセットには『パズル&ウィッチーズ』と書かれている。
「紗南さんの持ってるゲーム、貸してくれませんか」
7:名無しNIPPER
2016/11/15(火) 19:49:57.14 ID:ZTyGLDnn0
「えっ…ダメですよ!誰かの落し物なんですから、プロデューサーさんに届けないと…」
「ちょっとだけ!お願いっ!」
「…まあ、プロデューサーさんもまだ帰ってきませんし、それまでなら」
8:名無しNIPPER[sage]
2016/11/15(火) 19:50:19.92 ID:o8Ri6RhTo
このスレは南条ちゃんに監視されています
9:名無しNIPPER
2016/11/15(火) 19:50:47.30 ID:ZTyGLDnn0
ありすは再び入口へ行き、一緒に落ちていた形容しがたい形状の塊を拾う。
「…ほら、ここに端子があります。差さりそうです」
「…でもこれ、どう見てもゲーム機には見えないよ?」
10:名無しNIPPER
2016/11/15(火) 19:52:16.87 ID:ZTyGLDnn0
「…説明書ってわけね」
紗南がニヤリと笑う。
「ちょっと、紗南さん…?」
11:名無しNIPPER[sage]
2016/11/15(火) 19:53:29.55 ID:PYnUNdoJ0
レベル1はぷちデレラ状態なのか
12:名無しNIPPER
2016/11/15(火) 19:53:45.35 ID:ZTyGLDnn0
「と、いうか…本当に大丈夫なんですか…?これ、生きてるんですか…!?」
ありすは目を白黒させっぱなしだ。
「う、うん…体は何ともないよ。あ、というかそうだ、ゲーム!これはゲームなんだから…敵はどこだー!?」
13:名無しNIPPER
2016/11/15(火) 19:56:05.93 ID:ZTyGLDnn0
「おいそこの!」
紗南はそのまま、オレンジ色の物体を指さし呼びかけた。
「このゲーマーアイドル、紗南が相手だ!」
14:名無しNIPPER
2016/11/15(火) 19:58:58.22 ID:ZTyGLDnn0
「私だって知りたいですよ!急に…急にあの、紗南さんが腰につけてるのが入り口に落とされて、それで…」
ありすは咳き込み、頭を抱えた。まだ混乱しているのだ
「クッソ…話はあとで聞く、とりあえず避難だ。おい紗南!お前も!その姿も後で聞く!」
15:名無しNIPPER
2016/11/15(火) 20:00:16.10 ID:ZTyGLDnn0
「おい、何言って…」
「おいおい、レベル1で歯向かう気か?」
プロデューサーの言葉をさえぎって、ガンマン風の怪物は腰のホルスターから二丁拳銃を取り出すと、クルクルと弄んだ。
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