14:名無しNIPPER
2016/11/15(火) 19:58:58.22 ID:ZTyGLDnn0
「私だって知りたいですよ!急に…急にあの、紗南さんが腰につけてるのが入り口に落とされて、それで…」
ありすは咳き込み、頭を抱えた。まだ混乱しているのだ
「クッソ…話はあとで聞く、とりあえず避難だ。おい紗南!お前も!その姿も後で聞く!」
「まだだよ!」
「…ハァ!?」
「第二ラウンド…あるみたい」
紗南は分解消滅したオレンジ色の物体を見据えた。
オレンジ色の粒子が、人の形を取っていく。
「ああ…全く、二度と邪魔だては入らないと聞いていたのに…」
粒子が固まり形作られたのは、カウボーイハットのような意匠を持つ、ガンマン風の怪物だった。
「…あれは」
プロデューサーは思い出す。数週間前の事を
リボンの怪物に襲われた時のことを
「…クソ、もう二度と俺のアイドルをあんな目に合わせてたまるかよ…!」
プロデューサーは走り出そうとした。だが、袖を掴まれてたたらを踏んだ。
「…ありす」
「嫌です…プロデューサーさんがいなくなるのは、嫌です。
また、まゆさんの時みたいにボロボロになって帰ってくるんですか?もう、あんな姿のプロデューサーさんは見たくないんです」
「……すまん、でも」
「大丈夫だよPさん」
紗南が怪物を見据えたまま言った。
「あたしは、最強のゲーマーアイドル、三好紗南だよ!」
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