13:名無しNIPPER
2016/11/15(火) 19:56:05.93 ID:ZTyGLDnn0
「おいそこの!」
紗南はそのまま、オレンジ色の物体を指さし呼びかけた。
「このゲーマーアイドル、紗南が相手だ!」
「…紗南?なのか?」
すぐそばから声がした。紗南が振り向くと、スーツ姿の偉丈夫がそこにいた。
「あ、Pさん…ちょっと待ってて、これクリアしたら説明する…からっ!」
「うおっ!?」
オレンジの球体が泡だったかと思うと、一瞬にして拳が生え、紗南を殴りつけんとした。
紗南は素早く前転し回避。
「それっ!」
そのままの勢いで殴りつける。オレンジの物体は苦し気にうごめいた。
「そらそらそらそら!」
畳みかけるようなジャブ。
それはさながら、ゲームセンター14に収録された「シティファイト」の技「マシンガンジャブ」を彷彿とさせた。
「ここでドラゴンアッパー!」
「からの↓↑←+P!地殻割り!」
強烈なアッパーカットからの、急降下での蹴り。シティファイトの鉄板コンボだ。
「おまけに、覇気弾!」
これは彼女のオリジナルコンボ。素早いコマンドでさらに衝撃波を浴びせかける。大ダメージ!
オレンジの球体は苦し気に泡立ちながら、分解、消滅していく。
「よっしクリアー!楽勝だね!」ブイ
「紗南さん!」
「ありす、オイこりゃどういう事だ」
息を切らしてプロダクションビルから出てきたありすにプロデューサーは駆け寄った。
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