12:名無しNIPPER
2016/11/15(火) 19:53:45.35 ID:ZTyGLDnn0
「と、いうか…本当に大丈夫なんですか…?これ、生きてるんですか…!?」
ありすは目を白黒させっぱなしだ。
「う、うん…体は何ともないよ。あ、というかそうだ、ゲーム!これはゲームなんだから…敵はどこだー!?」
「え、え?何言ってるんですか!ここは現実です!敵なんているはず…」
「きゃああああああっ」
とその時、外から悲鳴が聞こえた。
「ああもう!今度は何ですか!」
ありすはもう付いていけないとばかりに窓から外を、広いプロダクションの敷地を見渡して
「…もうイヤ」
そのまま崩れ落ちた。
「ありすちゃん!?大丈夫?」
3頭身のままの紗南がそれを支える。そして紗南も外を見た。
奇妙なでこぼこしたオレンジ色の球体が、そこにあった。
「なんなんですか…さっきから訳のわからないことばかり…ゲームのしすぎですか?これは現実ですか?」
「大丈夫、現実だよありすちゃん。待ってて、今終わらせるから」
「えっ…?終わらせるって、何を」
ありすが顔を上げたとき、すでに紗南は窓から飛び出していくところだった。
「…っちょ、ここ5階!」
ありすが慌てて下を覗く。
紗南は着地と同時に前転、そのままスタッと立ち上がった。
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