紗南「仮面ライダーサナ」
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5:名無しNIPPER
2016/11/15(火) 19:47:54.66 ID:ZTyGLDnn0
――――数週間後

「よっし!クリアー!」

「…むぅ、本当にすごいですね紗南さん。私が何度も挑戦してようやく突破したところを、こんなにもあっさりと」

アイドル事務所「御白プロダクション」の1ルーム。二人の少女が携帯ゲーム機をそれぞれ手に、楽しげにはしゃいでいた。

「パズルゲームっていうのはさ、全体を素早く見てどれを動かしたらつながるかを把握するのが大事なんだよ。
 ありすちゃんは頭もいいんだし、すぐ出来るようになるって!」

「橘です。…そう簡単に言わないでください、勉強ができるのと、ゲームが出来るのは違うんですよ」

ありすと呼ばれて不満げな顔をした少女は、再びゲーム画面に向き直る。

「ほら、ここはこうすれば…」

「黙っていてください。私だって……」

もう一人の三つ編みの少女、紗南は、ありすのゲーム画面をなぞって攻略法を教えるが、素直じゃない彼女は受け入れない。
しかし、他の解法は見つからない。

「…むぅ」

渋々といった様子で、ありすは先ほど紗南がなぞった通りにパズルのドロップを動かした。
ビシビシバシッ!
小気味良い音が響き、カラフルなドロップが次々消えていく。

『ステージクリアー!』ピロピロリーン

「やった!」

「…なんだか飽きました」

「えっ!?」

紗南が喜んだのも束の間、ありすはゲーム機をぽいとテーブルに放ってしまった。

「紗南さんが教えてくれるんじゃ、パズルの意味ないじゃないですか。自分で考えなきゃ楽しくないです」

「そっか、そうだよね…ごめん」シュン

「別に…そんなに落ち込まなくてもいいです」


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