紗南「仮面ライダーサナ」
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4:名無しNIPPER
2016/11/15(火) 19:46:07.63 ID:ZTyGLDnn0
「…貴様、何者」

リボンの怪物は数歩後ずさり、怪訝な声を上げた。

「…仮面ライダー」

「仮面…ライダー?」

今度はプロデューサーが怪訝な声を上げる番だった。

「仮面ライダー…って、日曜の朝にやってる特撮の…あれか…?げほっ」

彼は再び咳き込み、地面に手を付いた。

「…大丈夫か?立てるか?」

人型は、眼前の怪物を見据えたまま彼を労わるように話しかけた。

「…ああ、ああ、大丈夫…体の硬さだけは、自信がある」

フラフラとしながらも、プロデューサーは立ち上がる。

「まゆさんを、早く安全な場所へ」

「…ああ、分かった」

フラフラとしながらも、彼は自分のアイドルの元へと歩みを進める。
怪物は、生気のない瞳でそれを睨みつけたが、しかし動きはしなかった。

「邪魔をするな…」

再び眼前を睨みつける怪物。その目線の先に立つ"仮面ライダー"が、ゆっくりと拳を構えた。

「いいや、するね。それにこれは邪魔なんかじゃない。"正義"だ」

プロデューサーはまゆを抱え、建物の影へと消えていった。

「さあ、『ノーコンテニューでクリアしてやるぜ!』」


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