3:名無しNIPPER
2016/11/15(火) 19:44:16.26 ID:ZTyGLDnn0
(いや…プロデューサーさん…いや…!)
「ま、ゆ…!」
まゆの心の叫びが、プロデューサーの手に取るように分かった。
「さぁ…これで…」
「…!」
怪物が腕を振りかざした。
プロデューサーは、思わず目を強く閉じた。夢なら覚めてくれ、と浅はかな希望に縋って
「……」
5秒、10秒…体感時間が伸びていく。何も起きない
「夢…?」
浅はかな希望が叶ったのか、しかし確かな痛みが現実であることを伝えている。
プロデューサーは目を開いた。
眼前に、ショッキングピンク色の、もう一人の怪物…否、人型が立ち塞がっていた。
「えっ…?」
思わず声を上げた。当然だ、その人型は、振り下ろされた怪物の腕を、クロスした両腕で見事に受け止めていた。
その両足は、軽くアスファルトに沈み込み、衝撃の強さを物語っている。しかし…
「…フンッ!」
人型が力を込めると、バシッ!と怪物の腕が弾き返された。
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