178:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:45:49.28 ID:ntvrM9VEo
「…………」
「ん? どうしたんだい、反応が悪いね――阿良々木くん、きみは人間に戻りたいんだろう?
179:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:47:10.66 ID:ntvrM9VEo
「交渉人だか何だか知らぬが――余計なことを言うでないぞ。小僧。儂は昔からでしゃばり
が嫌いでのう」
180:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:48:31.66 ID:ntvrM9VEo
「今のままじゃ、やっぱりちょっとバランスが悪いような気もするからね――これじゃあ
いじめみたいなもんだ。さっきも言ったけど、僕は連中がやるような『退治』ってのは、
181:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:49:42.29 ID:ntvrM9VEo
「ああ、でも勿論、僕も仕事だからタダってわけにはいかないよ。何せ旅から旅の放浪者
だからね。路銀は大切なのさ。そうだな――二百万円くらいでどう?」
182:名無しNIPPER
2016/05/20(金) 23:50:40.96 ID:ntvrM9VEo
「……具体的なプランを聞こうかの」
キスショットは、そんな風に切り込む。
183:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:51:48.45 ID:ntvrM9VEo
「きみ達にはある程度の……相応のリスクを冒してもらうことになるけれど――そこはどう
か呑み込んでおいてくれ」
184:名無しNIPPER
2016/05/20(金) 23:52:35.16 ID:ntvrM9VEo
「詳しくは企業秘密だけど……フィールドは僕が整えてあげよう。そして阿良々木くんが、
彼らからハートアンダーブレードの手足を取り戻す。無事に両腕両足を取り戻せば――
185:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:53:09.20 ID:ntvrM9VEo
「おい、従僕」
キスショットが――ぼくに言った。
186:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:54:13.31 ID:ntvrM9VEo
「心配するな。この小僧のスキルは本物じゃ――ここを教えられたとか、うぬが救われた
とか、そういうことを度外視してもな。いかに弱体化しても、それくらいのことは今の儂
187:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:56:46.30 ID:ntvrM9VEo
「ある時払いの催促なし、保証人も担保も金利もなし。死後遺族に請求はいかないのでしたよね?」
「いやそこまでは言ってないのだけれど、まあ、それでいいか――まいどあり〜なんつって」
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