183:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:51:48.45 ID:ntvrM9VEo
「きみ達にはある程度の……相応のリスクを冒してもらうことになるけれど――そこはどう
か呑み込んでおいてくれ」
「いや、それは端からそのつもりじゃ。覚悟は決めておる――儂は勿論、従僕もの」
応える、キスショット。
…………いや、まあ、とっくに覚悟は決めていたのだから、べつにいいんだけどね。
「しかしのう、小僧よ、あの三人とどうやって交渉するのじゃ?」
「だから、頭を下げてお願いするんだよ――まあ、話せばわかりそうな連中だったしね」
話せば、わかる、か。
吸血鬼のぼくには難しいが、人間同士、敵対する者同士でなければ、たしかに交渉の余
地はあるのかもしれない。やつらは、ぼくの言を、無碍にはしてきたが、理解してなかった
わけではないのだから。
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