182:名無しNIPPER
2016/05/20(金) 23:50:40.96 ID:ntvrM9VEo
「……具体的なプランを聞こうかの」
キスショットは、そんな風に切り込む。
「交渉と言っても、容易ではあるまい――あの三人を説得することなどできぬぞ。中立と
言う以上は、貴様が儂の手足を取り返してくれるというわけではないのじゃろう?」
「さすがにそこまではね――でしゃばり過ぎだよ。プランも、まだあんまり考えてない」
拍子抜けするようなことを言う忍野だった。
けれど、ここまで大見得切って見せたのだ。この手の仕事は、慣れているのだろう。
それは余裕と見て取れなくもなかった。
「僕にできることは、頭を下げてお願いするだけさ。誠意を込めてね――お願いできない
のなら危険思想に手を出すしかないけれど、幸い、言葉が通じるのならゲームができる」
「ゲーム……じゃと?」
「ただ、まずはあの三人をバラかすのが先だろうね。一人一人を相手取る分には問題な
い――ってのが、ハートアンダーブレード、きみの読みなんだろう? なら、それを実現さ
せようじゃないか」
当然、と忍野は続ける。
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