186:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 23:54:13.31 ID:ntvrM9VEo
「心配するな。この小僧のスキルは本物じゃ――ここを教えられたとか、うぬが救われた
とか、そういうことを度外視してもな。いかに弱体化しても、それくらいのことは今の儂
でもわかる」
「でも、だからと言って、信じていいものか――」
「敵ではないよ。あの三人の攻撃を受け止めたのじゃろう? それほどの実力者ならば、
クビ
本気を出せば、今すぐこの場で儂らを縊り殺すことくらい容易じゃろうて」
「……それも、そうか」
通りすがりの、おっさん。怪し過ぎる、アロハ服。その口調は誠実と言うよりかはこちら
寄り、詐欺師とか、戯言遣いとか、そう言うのに近い。
でも、敵ではないというのなら騙されたところで、問題はない。ここは、騙されたと思っ
て、
というやつで行こう。
「いやそれ十中八九騙されるやつじゃろ……無駄なフラグを立てるでないわ」
そんなキスショットのツッコミを聞き流して、ぼくは「お願いします」と、忍野さんに頭を
下げた。
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