モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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203
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/08/03(水) 22:38:19.10 ID:vTRpaymho
幾台のカメラに囲まれたこの小さな部屋の中心で男は一人、どことない視線を向ける。
見つめるその先は野望の果てか、欲望の追及か。
否、彼の先にあるのは破滅であった。
以下略
AAS
204
:
◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/08/03(水) 22:38:57.63 ID:vTRpaymho
『あの日』から数年の歳月が経ち、世界は大幅な変革を迎えた。
既存の常識は覆り、未曾有の混乱は人々を恐慌へと掻き立てるほどの出来事だったはず。
だが、世界は妙なバランスを保ったまま、安定を維持している。
以下略
AAS
205
:
◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/08/03(水) 22:39:48.84 ID:vTRpaymho
『あの日』以降、各地で行われていた宗教戦争でさえ、ろうそくの残り火が如く燃え上がったのちに大半が消滅した。
人々は目に見える『信仰』を拠り所とし、旧体制の信仰受容体は消滅の一途をたどっていたのである。
「代わりに台頭したのは、神秘をビジネスと割り切り、迷うことなく利用しようとした連中。
以下略
AAS
206
:
◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/08/03(水) 22:40:19.30 ID:vTRpaymho
この組織にとって、現実的な野望など端から掲げた覚えはないのだ。
「否、だ!我らの目的は、世界構造の改革だ!
以下略
AAS
207
:
◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/08/03(水) 22:40:50.78 ID:vTRpaymho
この演説を見ていた者たちは息を呑む。
世界の陰に隠れ、燻り、目的さえ見失いかけていた研究や闘争の日々。
それらを一新するかの如く、この宣誓は人々の意識に刷り込まれた。
以下略
AAS
208
:
◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/08/03(水) 22:41:25.68 ID:vTRpaymho
「なんて、イルミナPの奴は意気揚々と宣言していたが、それに扇動される連中はまぁ憐れなもんだな」
高速道路を走る一台の大型トラック。
ぼやきながら運転席に座るのは上半身裸で、腕を窓から乗り出している男。
以下略
AAS
209
:
◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/08/03(水) 22:41:52.56 ID:vTRpaymho
「まーえらいオジサンたちがせっかくおこずかいくれるんだからさー。
少しくらいユメ見させてあげてもいいっしょー」
以下略
AAS
210
:
◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/08/03(水) 22:42:26.86 ID:vTRpaymho
「Yee Haw!!!」
その巨体で宙を舞う大型トラックは、滑るような高い摩擦音と共に横回転しながら反対車線へと着地する。
過程でさらに数台の車が犠牲になったが、そんなことは彼の知る余地ではない。
以下略
AAS
211
:
◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/08/03(水) 22:42:57.26 ID:vTRpaymho
唯から受け取ったロリポップを口に含んだ途端に、形容しがたい表情に顔をゆがませながらエイビスは盛大に吹き出す。
車内にかかる虹色橋は男の口元を又に小さく架かった。
その拍子にエイビスの手元が狂う。
以下略
AAS
212
:
◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/08/03(水) 22:43:44.41 ID:vTRpaymho
「つまり、人に毒物与えてんじゃねえぞ唯。
オレじゃなかったら、噴き出す程度じゃすまないっつーの」
以下略
AAS
213
:
◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/08/03(水) 22:44:19.82 ID:vTRpaymho
「んー……そもそもトラック暴走させてる時点に、1体程度カースが増えたところで対して変わんないよね。
だからゆいは、何も見なかったことにしよう。
以下略
AAS
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