勇者「伝説の勇者の息子が勇者とは限らない件」後編
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666: ◆QKyDtVSKJoDf[saga]
2017/11/03(金) 18:18:11.03 ID:uAQKxthS0





以下略 AAS



667: ◆QKyDtVSKJoDf[saga]
2017/11/03(金) 18:18:47.13 ID:uAQKxthS0
 ――――雲一つない青空。
 一面に広がる黄金色の小麦畑。
 涼やかな風がたわわに実った穂を揺らした。
 荷台にくくられた馬は、たてがみを靡かせながら街道沿いでのんきに草を食んでいる。

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668: ◆QKyDtVSKJoDf[saga]
2017/11/03(金) 18:19:29.38 ID:uAQKxthS0


 ―――この平和な世の中に、魔物の姿はもはや無い。


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669: ◆QKyDtVSKJoDf[saga]
2017/11/03(金) 18:20:14.16 ID:uAQKxthS0



 かつて勇者が断行した武力の根絶により徴兵制が廃止になり、多くの人材が野に下ったことで人々の生活文化は目覚ましく発展した。

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670: ◆QKyDtVSKJoDf[saga]
2017/11/03(金) 18:20:49.87 ID:uAQKxthS0



 生活水準が向上し、医療技術も発展したことで世界人口はどんどんと増加していた。

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671: ◆QKyDtVSKJoDf[saga]
2017/11/03(金) 18:21:32.60 ID:uAQKxthS0

「ああ……確かに、世界は平和で、人々は幸せなのだろう。だがな……」

 背負っていた小麦を下ろし、汗をぬぐって初老の男性は―――かつて勇者と共に旅をした男―――武道家は、ぽつりと呟いて空を見上げた。
 澄み渡る青空の下にありながら、武道家の顔は暗い。
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672: ◆QKyDtVSKJoDf[saga]
2017/11/03(金) 18:22:25.48 ID:uAQKxthS0
 港町ポルトでは、近年になって実用化された蒸気機関を搭載した船―――『蒸気船』が盛んに行き交っていた。
 その船の一つから、港町ポルトに降りる影がある。
 肩のあたりで切り揃えられた水色の髪。
 優しいまなざしに、老いてなお瑞々しく張りを保つ豊かな胸。
 かつての勇者パーティーの一人―――――僧侶だ。
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673: ◆QKyDtVSKJoDf[saga]
2017/11/03(金) 18:23:09.91 ID:uAQKxthS0
 『第六の町』の西に位置する大森林。その奥深くに存在する『エルフの里』。
 エルフの里も、この三十年で大きく変わりつつあった。
 魔王との決戦の際の共闘がきっかけで、人間との共存の道を探ろうという気運が高まったのだ。
 このエルフの歴史の大きな転換点を迎えて、エルフの長老は長の座から身を引き、年若いエルフの少女が新たな族長となった。
 新たな族長となったエルフの少女が元々人間に対してかなり好意的であったことも手伝って、エルフと人間の交流は進み、エルフの里の存在は公になりつつあった。
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674: ◆QKyDtVSKJoDf[saga]
2017/11/03(金) 18:24:06.04 ID:uAQKxthS0
「長、ご報告が」

 固い声が部屋の中に響いた途端、それまでの弛緩した空気は一気に打ち切られた。
 報告を聞いたエルフ少女とエルフ少年の二人は、真剣な面持ちのまま視線を交わらせた。

以下略 AAS



675: ◆QKyDtVSKJoDf[saga]
2017/11/03(金) 18:24:45.33 ID:uAQKxthS0
 大陸南端に位置する霊峰ゾア。
 その山頂で、空を走る遠雷を苦々しく睨みつける影があった。

竜神「勇者よ。貴様がアマゾネスの試練を禁じてから、より良き子種の選別が出来なくなった我が子らは確実に力を弱めておる。種族として、弱体化の一途をたどっておる」

以下略 AAS



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