勇者「伝説の勇者の息子が勇者とは限らない件」後編
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203:名無しNIPPER[sage]
2016/05/04(水) 21:32:45.90 ID:+OyWE3PCO
これは……わらったww
204:名無しNIPPER[sage]
2016/05/07(土) 20:16:16.49 ID:5Q5/7FLGO
>>199
お陰で面白いスレに出会えたから感謝だわ
205:名無しNIPPER[sage]
2016/05/07(土) 20:17:04.30 ID:Hqx2egrFo
あのさあ……
206:名無しNIPPER[saga]
2016/05/08(日) 17:10:25.49 ID:niX7BoNT0
勇者が魔界行きを決意した、その夜――――とある別れの記憶。
武道家「魔界に行く、だと……!?」
勇者「ああ」
207:名無しNIPPER[saga]
2016/05/08(日) 17:11:24.37 ID:niX7BoNT0
話を終え、武道家と連れ立って玄関に向かう勇者の背中にかけられる声があった。
僧侶「あら? 勇者様、もうお帰りになってしまうのですか?」
声をかけてきたのは武道家と晴れて夫婦の関係となった僧侶だ。
208:名無しNIPPER[saga]
2016/05/08(日) 17:11:51.34 ID:niX7BoNT0
209:名無しNIPPER[saga]
2016/05/08(日) 17:13:15.11 ID:niX7BoNT0
勇者「……なんて言ってたのに、俺が幸せを祈っていたはずの彼女は俺の傍で一緒に魔界に挑もうとしているのでした。まる」
戦士「何を一人でぶつくさ言ってるんだ」
しみじみと思いを馳せていた勇者に戦士から呆れ気味の声が飛ぶ。
210:名無しNIPPER[saga]
2016/05/08(日) 17:14:35.37 ID:niX7BoNT0
勇者「さあ、行こう」
勇者と戦士は覚悟を決めて泉の中に飛び込んだ。
身に纏う装備品や剣の重量に引かれてどんどん自分の体が沈んでいくのが分かる。
勇者と戦士は固く閉じていた目を開いて水底に視線を向けた。
211:名無しNIPPER[saga]
2016/05/08(日) 17:15:59.41 ID:niX7BoNT0
勇者と戦士は黒く見えていた場所に辿り着いた。
向かっている途中で薄々分かってはいたが、勇者が予測した通り、それは沼だった。
勇者「生き物が生息しているようには見えねーなあ……」
212:名無しNIPPER[saga]
2016/05/08(日) 17:17:14.99 ID:niX7BoNT0
勇者と戦士はこれから探索に向かう先を、泉のほとりにあった独特な形をした岩を背にして真っ直ぐ進んだ方と定めた。
勇者「北も東も分からんから、とりあえずま〜っすぐ進んでみよう」
戦士「今が昼なのか夜なのかも分からんな……私達の世界を基準にするなら、まだまだ昼前のはずだが」
213:名無しNIPPER[saga]
2016/05/08(日) 17:19:09.77 ID:niX7BoNT0
さしたる傷も負わず、勇者と戦士は恐竜型魔物を打ち倒した。
かつては報奨金を得るために魔物を倒せば必ず戦利品を持ち帰っていたものだが、もう今はそんなことをする必要はない。
魔王討伐に多大に寄与した勇者一行は、各国から手厚い補償を受けている。
勇者も戦士も、武具の更新や旅に必要な物資についてはほぼ無償で提供を受けることが出来た。
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