75:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/09(土) 00:17:08.79 ID:wFKv96Wio
「んなことねえよ」
「そう?」
76:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/09(土) 00:18:05.11 ID:wFKv96Wio
しばらく電車の中で沈黙が漂った。
有希の突然の告白に動揺したし、夕也の気持ちも気にはなっていたけど、どういうわけ
かこの時の俺はその悩みを忘れ、二見との間の沈黙の方に気をとられていた。二見は今何
77:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/09(土) 00:18:51.30 ID:wFKv96Wio
俺の返事なんかもとから期待していなかったように彼女は話を続けた。謎めいたこいつ
のことが知りたいという気持ちが先に立っていたため、俺は女の話を遮らずに黙っていた。
「これでも中学の頃は親友もいたし、信じないかもしれないけど告られて付き合った彼氏
78:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/09(土) 00:19:26.68 ID:wFKv96Wio
「ただいま」
「おかえり」
79:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/09(土) 00:19:59.75 ID:wFKv96Wio
「それでお兄ちゃんのことを懲らしめようって。お兄ちゃんには麻衣ちゃんがいるのに何
考えてるのって、お姉ちゃんが言って」
「昼飯抜きのときの話か」
80:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/09(土) 00:20:29.59 ID:wFKv96Wio
夕食後、自分の部屋に戻った俺は宿題とか課題とかを放り出して、ベッドに横になった。
仰向けになった俺は天井を眺めながら考えた。
何か最近いろいろあり過ぎだ。これまで俺は有希への気持を隠して、寂しがり屋の妹を
81:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage]
2016/01/09(土) 00:20:58.66 ID:wFKv96Wio
今日は以上です
また、投下します
82:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage]
2016/01/09(土) 14:58:38.63 ID:0MnNvD4yo
乙
83:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/14(木) 23:21:53.22 ID:e5rLf//zo
「なあ」
「うん」
84:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/14(木) 23:22:40.17 ID:e5rLf//zo
「いいの、いいの。それよか麻衣ちゃん今日も本当に可愛いね」
「だから。人前で抱き締めるのはやめて、お姉ちゃん」
85:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/14(木) 23:23:49.02 ID:e5rLf//zo
登校しても、夕也はまだ教室にはいなかった。まさか自宅でずっと有希のことを待って
るんじゃないだろうな。いや。いくらあいつが馬鹿でも、いつものように迎えが来なきゃ
有希にメールか電話くらいはするだろう。
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