344:名無しNIPPER[sage]
2016/08/13(土) 00:00:26.72 ID:jVKwkixAO
ここへんまでは前読んだ気がする
おつ
続きはよ。
345:名無しNIPPER[saga]
2016/08/18(木) 22:37:34.20 ID:IwnlMYSho
私たちは石井会長が麻衣ちゃんを一年生の校舎に送り届けるところまで見届けた。別れ
際に麻衣ちゃんは名残惜しそうに会長の手を握りながら彼を見上げて笑顔で何か囁いてい
た。始業前だったので周囲には校舎に駆け込んでいく一年生が溢れていて、そんな中で手
を取り合って寄り添っている一年生と三年生のカップルはかなり目立っていたけれども、
346:名無しNIPPER[saga]
2016/08/18(木) 22:38:13.67 ID:IwnlMYSho
授業が始ったけど今日も私は集中できなかった。夕也の思惑や、浅井先輩の目的。それ
に、唯という女の子。私には何もわかっていないのだ。
私は先生の目を盗んで夕也の方に目をやった。彼は机に広げていたテキストに目を落と
347:名無しNIPPER[saga]
2016/08/18(木) 22:38:42.46 ID:IwnlMYSho
「副会長は?」
私は彼女に聞いた。学園祭を直前にして副会長がこの場にいないのはおかしい。本当は
生徒会長がこの場にいて陣頭指揮をとっていなければいけないのだ。
348:名無しNIPPER[saga]
2016/08/18(木) 22:39:32.61 ID:IwnlMYSho
「先輩の妹さん、あ、別の学校に通っている唯ちゃんっていうの? さっき先輩を迎えに
来ててさ、初めて見たけどすごく可愛いいの。そのあとすぐに倒れちゃったんだけどさ。
あたしたちと同い年なんだけどね」
349:名無しNIPPER[saga]
2016/08/18(木) 22:40:04.63 ID:IwnlMYSho
「しようがないなあ。付き合ってやるか」
私は笑ってパソコンのディスプレイを眺めた。私は祐子ちゃんと二人で気楽にお喋りし
ながらも何とか学園祭のスケジュールチェックを終えた。ところが、気楽に見始めたはず
350:名無しNIPPER[saga]
2016/08/18(木) 22:40:45.34 ID:IwnlMYSho
私が胃を痛めるストレスを宥めながら生徒会室のドアを開けた時だった。何やら祐子ち
ゃんに詰め寄っている先輩たちとそ、れに対して一生懸命説明している彼女の姿が目に入
った。
351:名無しNIPPER[saga]
2016/08/18(木) 22:41:27.82 ID:IwnlMYSho
私と祐子ちゃんは周囲を憤っている先輩たちに囲まれてだんだんと萎縮してしまった。
それでもスケジュールを修正しなければいけないことには変りはなかった。各部が独力で
部室や教室で実施するイベントならば好きに構成を組めばいいけど、野外のステージや学
校のメインホールでのイベントのような、実行委員会が運営するイベントに参加するサー
352:名無しNIPPER[saga]
2016/08/18(木) 22:41:57.64 ID:IwnlMYSho
「先輩、助かりました」
祐子ちゃんが素直に言った。
353:名無しNIPPER[sage]
2016/08/18(木) 22:42:26.54 ID:IwnlMYSho
今日は以上です
また、投下します
354:名無しNIPPER[sage]
2016/08/19(金) 14:35:41.72 ID:oZKsZi6AO
おつんつん
468Res/896.79 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20