164:名無しNIPPER[sage]
2016/03/13(日) 05:36:21.96 ID:S+ex7T3I0
乙です
165:名無しNIPPER
2016/03/24(木) 23:44:22.55 ID:jhPeExTco
中学生の頃までは、僕は欲しいものには何でも手が届くのだろうと考えていたものだっ
た。
成績は学年でもトップクラスだったし、学校の授業と関係ない雑学的な知識や文学的な
166:名無しNIPPER
2016/03/24(木) 23:45:44.72 ID:jhPeExTco
僕より一年下級生のその女の子はやはりクラスで人気があるらしい。そして、その子は
見た目も可愛らしいし成績もいいのだけれど、クラスのみんなから慕われていたのはそれ
だけの理由ではないというのだった。
167:名無しNIPPER
2016/03/24(木) 23:46:50.76 ID:jhPeExTco
学級委員の女の子は、二見さんを紹介してくれない? と頼んだ僕に向かって複雑そう
な表情を向けた。
「あなたが女の子を紹介してくれなんて頼むのって珍しいね」
168:名無しNIPPER[saga]
2016/03/24(木) 23:54:49.42 ID:jhPeExTco
「・・・・・・こんには先輩。はじめまして」
放課後の図書室に現れた二見さんは、あらかじめクラス委員の子に聞いていたのだろう。
それほど緊張している様子もなく僕に挨拶したのだった。そして意外なことに彼女はすご
169:名無しNIPPER[saga]
2016/03/24(木) 23:57:33.76 ID:jhPeExTco
「君って人の話を聞くの上手みたいだね」
彼女の友人のエピソードは無視して、僕は敢えて核心に触れてみた。その時、初めて彼
女は動揺して迷っている様子で僕の方を覗った。何かある。僕は直感したけど、ここは敢
170:名無しNIPPER[sage]
2016/03/24(木) 23:58:29.51 ID:jhPeExTco
今日は以上です
また投下します
171:名無しNIPPER[saga]
2016/03/27(日) 22:37:39.35 ID:q8J8eS9oo
これが、僕と二見さんの最初の出会いだった。
好奇心から彼女に接近した僕だけれど、話していると彼女に対する好奇心とか、ライバ
ル心、それにいい相談役になってあげようという当時の僕の傲慢な考えは、いつのまにか
172:名無しNIPPER[saga]
2016/03/27(日) 22:38:12.02 ID:q8J8eS9oo
「変じゃないよ。僕は、生徒会とかの役員でもないし、運動部のキャプテンでもないけ
ど」
僕はむきになって話し続けた。
173:名無しNIPPER[saga]
2016/03/27(日) 22:39:13.81 ID:q8J8eS9oo
「それで、先輩。まだ質問に答えてくれてないですよ」
優は僕を上目遣いに眺めながら、話を蒸し返した。
174:名無しNIPPER[saga]
2016/03/27(日) 22:40:16.56 ID:q8J8eS9oo
その頃、僕と彼女は校内でお昼を共にしたり、放課後の図書館で一緒に勉強したりして
いたけれど、僕と彼女がはっきりと恋人同士になったというわけではなかった。上級生の
男と下級生の女がいつも一緒にいたのだから、あいつら付き合ってるという噂はあったら
しいけど、僕自身ははきり彼女に告白したわけでもないし、優だって僕のことが好きなん
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