456: ◆6QfWz14LJM[saga]
2017/01/19(木) 22:51:37.01 ID:9gwLykoUo
「……笑わないで、ください」
「くく……いや、悪い悪い」
「……いいんじゃないか、"私は私"で」
457: ◆6QfWz14LJM[saga]
2017/01/19(木) 22:54:45.87 ID:9gwLykoUo
ハルさんを見送る中で、私の胸奥に宿る思いは変化しようとしていた。
私は私。
その言葉を伝えたくて、真に認められたいのは、やっぱりハルさんじゃなくて。
458: ◆6QfWz14LJM[saga]
2017/01/24(火) 21:26:54.95 ID:cwapklYdO
◇
「――し、失礼します」
「いらっしゃい。お茶淹れるから、そこに掛けてて」
459: ◆6QfWz14LJM[saga]
2017/01/24(火) 21:31:07.27 ID:cwapklYdO
尤も、相手にはまだ、味わう余裕もないようだけど。
私が部屋に誘うと、最初の数分のシエルは決まってこの調子だ。
私が彼女の部屋に行ってもこうなる辺り、どうやらシエルは私的な空間に踏み入れること、踏み込まれることを特別視しているらしい。
460: ◆6QfWz14LJM[saga]
2017/01/24(火) 21:34:27.41 ID:cwapklYdO
……いやいや、まさか。
いくらなんでも自意識過剰が過ぎると反省しつつ、私もシエルに微笑み返す。
「どうしたの?」
461: ◆6QfWz14LJM[saga]
2017/01/24(火) 21:48:47.85 ID:cwapklYdO
「ううん、それは出来ないよ」
「ですが――」
462: ◆6QfWz14LJM[saga]
2017/01/24(火) 21:49:45.93 ID:cwapklYdO
ここまで
463:名無しNIPPER[sage]
2017/01/25(水) 14:08:48.16 ID:SjOn0Md9O
乙
464: ◆6QfWz14LJM[saga]
2017/02/06(月) 01:13:55.41 ID:bb/eYvHzO
「……え……なん、で」
「……あの時は、部隊の誰もいなかったからね――」
465: ◆6QfWz14LJM[saga]
2017/02/06(月) 01:18:11.83 ID:bb/eYvHzO
「――まあ、おかげで説明はしやすくなったかな」
「……これを」
466: ◆6QfWz14LJM[saga]
2017/02/06(月) 01:20:09.30 ID:bb/eYvHzO
「……それなら、何故君がここにいるんですか?」
「どうして、私達には何も知らされていないんですか……!」
「そうだな……まずは――」
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