360: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/04/10(日) 12:30:34.49 ID:sXugDQCbo
>>359
ありがたい…
投下します
361: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/04/10(日) 12:32:25.09 ID:sXugDQCbo
◇
「――ロミオ先輩。先輩の仇、取ってきたよ」
そう墓碑に語りかけるナナの後ろで、私達3人は各々の思いを馳せる。
362: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/04/10(日) 12:33:23.03 ID:sXugDQCbo
私達が行き来を許されたのは、ここと中継地のロビーのみ。
区画どころか、一室でしかない厳重ぶりだ。
けれど、その分、このような形にしてまで私達を通したがったのが誰なのか、察しはつく。
363: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/04/10(日) 12:42:25.16 ID:sXugDQCbo
7
何もかも、都合よくは出来ていない。
特に明確な人類の敵を抱えた現代で、それは自然と身につく認識ではあると思うけど。
364: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/04/10(日) 12:55:04.26 ID:sXugDQCbo
「ま、こういうタイミングでもなきゃ都合もつかないのが神機使いって認識なんで、そこは大目に見てくださいねー」
そう開き直りつつ、サツキさんは通された部屋のベッドに遠慮なく腰掛ける。
365: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/04/10(日) 12:57:07.00 ID:sXugDQCbo
「そうなんですけど、結局代理の返信すらなくて。だったら直接会いに行けばいいんだって、ユノがはりきっちゃったんですよ」
「そしたら、ラケル博士、でしたっけ……あの人がどうしても会わせてくれなかったんですよねー」
「んで、慰問はおろか、メールの使用も禁止。要するに、外部からの接触が全くできないんです」
「感染予防って話ですけど、なんか色々おかしいなー、と思いましてね」
366: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/04/10(日) 12:59:34.91 ID:sXugDQCbo
「誑し込んだ覚えはありませんけど……」
「あらま、ここの言語に堪能なんですねー……まあ、褒め言葉ってことで」
「ちなみにジュリウスさんには真っ先に連絡したんですけど、向こうが出てくれなくって……他の人で、お願いします」
367: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/04/10(日) 13:06:05.04 ID:sXugDQCbo
「……こっちで先に手を打っとかないと、あの子はすぐ暴走しちゃいますからねー」
「それに、多少は危ない橋渡らないと、ジャーナリストとは言えませんよ」
何でもないように言い放つサツキさんの目は、笑っていなかった。
368: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/04/10(日) 13:09:06.35 ID:sXugDQCbo
「……よし!そうと決まれば今すぐ準備!」
かと思えば、彼女は勢いよく立ち上がった。
369: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/04/10(日) 13:11:32.62 ID:sXugDQCbo
ここまで
ジュリウスが突然一人相撲とか言い出してたのはアレです、きっと彼も色々勉強してたんです
534Res/441.23 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20