362: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/04/10(日) 12:33:23.03 ID:sXugDQCbo
私達が行き来を許されたのは、ここと中継地のロビーのみ。
区画どころか、一室でしかない厳重ぶりだ。
けれど、その分、このような形にしてまで私達を通したがったのが誰なのか、察しはつく。
その誰かに報いるためにも、私達は少しの間、疑念を忘れることにした。
どのみち、"ブラッド"だけの立場ではどうにもならない領域の事柄なのだ。
今はただ、ここで眠る命を背負い直す。
「……あれ、この花――」
墓前には、一輪の花が添えられていた。
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