映画の脚本を書いて、ひとりの女の子と出会った話。
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82:名無しNIPPER[saga]
2024/09/03(火) 23:58:36.74 ID:tvVwDFm30

生きる指針すら失ってしまった俺は、
週末にふらっと近くの公園に訪れると
ぼんやりと湖の方を眺めたりしてたんだ

以下略 AAS



83:名無しNIPPER[saga]
2024/09/04(水) 00:00:56.35 ID:lGZh6aoj0

今更彼女とのことをどうにかしようとは考えていなかった、
それでも彼女のために「何か」を行動すべきだという思いに偽りはなかった。

だから、秋晴れの真っ新な空を眺めているうちに、
以下略 AAS



84:名無しNIPPER[saga]
2024/09/04(水) 00:03:55.05 ID:lGZh6aoj0

それからしばらくして、
俺はまたあの頃みたいに脚本を書き始めたんだ

何枚も何枚も、ひたすらに文字を連ねていく、
以下略 AAS



85:名無しNIPPER[saga]
2024/09/04(水) 00:10:16.72 ID:lGZh6aoj0

だから、脚本が出来上がった時は
達成感というよりも終わってしまった、
という気持ちになってたな。

以下略 AAS



86:名無しNIPPER[saga]
2024/09/04(水) 00:11:12.43 ID:lGZh6aoj0

くだらないことだけども、その瞬間、
俺ははじめて真っ当に生きてると思えたんだ。

なぜだかその喜びを誰かと分かち合いたくて
以下略 AAS



87:名無しNIPPER[saga]
2024/09/04(水) 00:12:43.65 ID:lGZh6aoj0

「……もしもし?」
向こう側からは、やけに眠そうな声が聞こえてきた。

「寝てたのか?」
以下略 AAS



88:名無しNIPPER[saga]
2024/09/04(水) 00:13:18.78 ID:lGZh6aoj0

「悪かったよ、急に電話して」

「私も先輩じゃなかったら出てませんよ」

以下略 AAS



89:名無しNIPPER[saga]
2024/09/04(水) 00:17:54.39 ID:lGZh6aoj0

「……でも、うれしかったです」

「え?」

以下略 AAS



90:名無しNIPPER[saga]
2024/09/04(水) 00:18:54.52 ID:lGZh6aoj0

「さっきまで、脚本を書いてたんだ」

「え?」彼女は少しだけ驚いていた

以下略 AAS



91:名無しNIPPER[saga]
2024/09/04(水) 00:19:30.13 ID:lGZh6aoj0

「そんなことを考えていたんですか?」

「ああ、不思議だよな。もうずっと会話もしてなかったのに」

以下略 AAS



92:名無しNIPPER[saga]
2024/09/04(水) 00:21:24.46 ID:lGZh6aoj0

「私、先輩の脚本よんでみたいです」
口火を切ったのは彼女からだった

「脚本を?」俺は改めて尋ねた。
以下略 AAS



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