映画の脚本を書いて、ひとりの女の子と出会った話。
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93:名無しNIPPER[saga]
2024/09/04(水) 00:32:34.69 ID:lGZh6aoj0
「行きつけの喫茶店がありまして。そこなら人も来ないでしょう」
あまりにも彼女の態度が平然としているので
ちょっと待て、と俺は口をはさんだ。
94:名無しNIPPER[saga]
2024/09/04(水) 00:34:13.59 ID:lGZh6aoj0
「なるほど、気が変わったのか」
「そうです」
95:名無しNIPPER[saga]
2024/09/04(水) 00:36:58.42 ID:lGZh6aoj0
「事務所に怒られないのか?」
「さあ、ばれたらすごく怒られるでしょうね」
96:名無しNIPPER[saga]
2024/09/04(水) 00:39:18.07 ID:lGZh6aoj0
「今日はもう寝ようか」
「そうですね」
97:名無しNIPPER[saga]
2024/09/04(水) 00:50:11.70 ID:lGZh6aoj0
静寂が訪れてから、ふとさっきまでのことを思い返していた。
彼女と話した、本当にたったそれだけのことのはずなのに、
まるで世界が丸っきり変わってしまったかのようにも思えた
98:名無しNIPPER[saga]
2024/09/04(水) 01:08:14.35 ID:lGZh6aoj0
それから、ベッドに横たわると俺は瞼を閉じた。
思えば最近まであんまり寝てなかったんだ、
頭もぼんやりとして正しく機能してなかったな。
99:名無しNIPPER[saga]
2024/09/04(水) 01:08:51.44 ID:lGZh6aoj0
そして、久しぶりに会うヒツジのことを考えながら、
俺はそのまま深い眠りについた。
100:名無しNIPPER[saga]
2024/09/04(水) 01:39:39.10 ID:lGZh6aoj0
——それから、何やら色々なことがあったが、
それら全てが些末な出来事で片づけられてしまうだろう。
ただ、その中でもひとつだけ付け加えるとすれば、
101:名無しNIPPER[saga]
2024/09/04(水) 01:42:30.42 ID:lGZh6aoj0
あれからヒツジは大々的に女優としてデビューをした。
世間的には空前の人気作を呼び起こすような
ヒットメーカーとして広く知られているのだろう
102:名無しNIPPER[sage]
2024/09/09(月) 23:24:30.86 ID:vKVwa+7u0
続き来てた!嬉しい
103:名無しNIPPER[saga]
2024/09/13(金) 01:41:39.38 ID:weXThE3b0
その日の帰り道、ふいに彼女が俺の手を繋いできた。
俺は思わず周りを見渡して、それから彼女の顔を見つめた。
「急にどうしたんだ?」
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