映画の脚本を書いて、ひとりの女の子と出会った話。
↓ 1- 覧 板 20
24:名無しNIPPER[saga]
2024/08/15(木) 16:41:41.84 ID:e+s7r/2n0
「私もどうしていいか分からなかったんですけど、
気付いたらその人はもういなくなっていたんです」
「それで?」と俺は尋ねた
25:名無しNIPPER[saga]
2024/08/15(木) 16:43:25.47 ID:e+s7r/2n0
「先輩は最近どうですか?」
「そうだなあ」俺は一度頭を巡らせてみる。
26:名無しNIPPER[saga]
2024/08/15(木) 16:47:56.18 ID:e+s7r/2n0
「だけど、それならどうして映画研究会に入ったんですか?」
「入学したての頃は文芸部に入ってたんだ。だけど肌に合わなかったな」
思えば、あの頃は本を心から楽しめていなかったんじゃないかな。
27:名無しNIPPER[saga]
2024/08/15(木) 16:50:30.62 ID:e+s7r/2n0
「なあ、ひとつ聞いてもいいかな」
「はい。なんでしょう」
28:名無しNIPPER[saga]
2024/08/15(木) 16:52:29.18 ID:e+s7r/2n0
「そんな大した理由はないですよ」
それとなく彼女は窓の外に視線を移した。
「何となく、背伸びしてみたかったんです」
29:名無しNIPPER[saga]
2024/08/15(木) 16:57:40.04 ID:e+s7r/2n0
「変わる必要なんてあったのか」俺は彼女に尋ねた。
「どうしてでしょうね。あの時は焦りがあったのかもしれません」
30:名無しNIPPER[saga]
2024/08/15(木) 16:58:21.08 ID:e+s7r/2n0
「映画を引き受けたのも、その理由のひとつだったんです」
「後悔はしてないのか」そう言うと彼女は首を縦に振った
31:名無しNIPPER[saga]
2024/08/15(木) 16:59:04.79 ID:e+s7r/2n0
映画が完成したのは、それから一か月ほど経ってからのことだった。
32:名無しNIPPER[saga]
2024/08/15(木) 16:59:48.49 ID:e+s7r/2n0
いったん、ここまでです。
33:名無しNIPPER[sage]
2024/08/15(木) 17:05:36.06 ID:g9ek8BVPo
おつ
きたい
34:名無しNIPPER[saga]
2024/08/15(木) 21:42:02.96 ID:e+s7r/2n0
>>33
ありがとうございます、最後までがんばります
112Res/50.15 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20