38:名無しNIPPER[sage]
2024/10/22(火) 11:45:53.69 ID:3z+KFSmPO
>>34-37
レス感謝です、励みになります!
39:名無しNIPPER[sage]
2024/10/24(木) 11:49:08.86 ID:oMTuYALqO
『協力し合おうとしているのは私達だけじゃないはずだ』
数時間前の自分の言葉がメイの頭に浮かぶ。
続いてμ’sとAqoursのメンバー全員の顔、顔、顔、そこに、合同ライブの知らせを受けて可可と手を取り合って喜んだ時の記憶が混ざり込み、次に浮かんできたのはピアノの鍵盤に向かう自分と恋の姿、メイの隣にいる恋が目を細めてこちらに笑いかけ─
40:名無しNIPPER[sage]
2024/10/24(木) 17:11:01.29 ID:PRpO4vOiO
メイの胸に顔をうずめたまま、四季の両手がメイの背へ回った。くぐもった声が聞こえ、やがてそれが嗚咽に変わっていく。
「可可先輩も、恋先輩も、まだ会えていない皆も─今、どうしているかは分からないけど」
四季を抱きしめながら、メイが呟いた。
41:名無しNIPPER[sage]
2024/10/24(木) 17:21:08.68 ID:Fh16SnzfO
03:04 黒澤ルビィ
42:名無しNIPPER[sage]
2024/10/26(土) 23:36:41.31 ID:yhi4WOuR0
今度こそ音を立てないよう、慎重に脚を移動させる。目指すのは通路の突き当たり、扉が開け放たれた部屋だ。
足を忍ばせて歩くうち、ルビィの脳裏に姉のアイスを盗み食いした記憶が蘇った。あの時も見つからないよう夜中にこっそり起き出して、こうして歩いたものだった。緊張感は比べものにならないけれど。
扉が開け放たれた部屋に、滑り込ませるように身体を入れる。開閉の際に音が出る事を危惧して開けたままにしておいたのはやはり正解だったようだ。何事もなかったように、ゆっくりと扉を閉める。
43:名無しNIPPER[sage]
2024/10/29(火) 15:00:30.94 ID:f7zEkbY6O
血塗れの四季の姿を見た衝撃よりルビィに会えた安心感が勝ったのか、善子は眠りにつく事が出来たようだった。つまりは─ルビィとは正反対だった。
ルビィはそっと善子の側に腰を下ろした。目を閉じて、先ほど盗み聞いた話を思い返す。
μ’s、Liella!……話に出てくる人達は姉と何度も語り合った名前だった。怪我をしたという絢瀬絵里は姉が大好きなスクールアイドルだ。その怪我を負わせたという唐可可の事だってルビィは知っている。四季達を殺そうとしたμ’sのメンバーの事も─
44:名無しNIPPER[sage]
2024/10/29(火) 17:58:24.06 ID:L3y+UHGKO
「………ん…………ルビィ…?」
善子が僅かに身じろぎをした後ルビィの姿を認め、ゆっくりと身体を起こした。
「……泣いてるの?」
45:名無しNIPPER[sage]
2024/10/29(火) 22:19:36.71 ID:70RexKYd0
03:26 嵐千砂都
46:名無しNIPPER[sage]
2024/10/29(火) 22:44:40.49 ID:70RexKYd0
「交代、の時間ですの…」
夏美はほとんど卑屈といってもいいくらいの表情で千砂都に告げた。
もうそんな時間か、と千砂都は思った。イメージトレーニングに没頭しすぎて時間の感覚が狂っていたようだった。
47:名無しNIPPER[sage]
2024/10/29(火) 23:04:00.54 ID:70RexKYd0
「花丸ちゃん、もう一回言うね。勝手に動いたり、声を上げたりしたらダメだからね?」
ささやくように伝えると、かたかたと奥歯が触れ合う音が聞こえてきた。返答としてはそれで充分だった。
48:名無しNIPPER[sage]
2024/10/29(火) 23:44:35.49 ID:X5BkKlhd0
文体が原作っぽくてイイネ
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