39:名無しNIPPER[sage]
2024/10/24(木) 11:49:08.86 ID:oMTuYALqO
『協力し合おうとしているのは私達だけじゃないはずだ』
数時間前の自分の言葉がメイの頭に浮かぶ。
続いてμ’sとAqoursのメンバー全員の顔、顔、顔、そこに、合同ライブの知らせを受けて可可と手を取り合って喜んだ時の記憶が混ざり込み、次に浮かんできたのはピアノの鍵盤に向かう自分と恋の姿、メイの隣にいる恋が目を細めてこちらに笑いかけ─
「……っ」
メイはぐちゃぐちゃになった思考を振り払うようにぎゅっと目を閉じた。一呼吸置いて再び目を開けて、四季を見つめる。
「四季は…大丈夫なんだよな。そこ以外、怪我してないんだよな?」
メイは包帯が巻かれた四季の左腕に目をやった。話にあった、絵里に輸血するために使った左腕。
四季はメイが言及した事について少し驚いたのか、僅かに目を見開いた後、おずおずと頷いた。
「……そっか」
メイは立ち上がり、四季の方へ歩き出した。戸惑っている本人をよそに、そのまま四季の顔を自分の胸へと抱き寄せる。
「怖かったよな。辛かったよな」
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