40:名無しNIPPER[sage]
2024/10/24(木) 17:11:01.29 ID:PRpO4vOiO
メイの胸に顔をうずめたまま、四季の両手がメイの背へ回った。くぐもった声が聞こえ、やがてそれが嗚咽に変わっていく。
「可可先輩も、恋先輩も、まだ会えていない皆も─今、どうしているかは分からないけど」
四季を抱きしめながら、メイが呟いた。
「私はここにいるよ。私も四季も、まだ生きてるよ」
四季の泣き声が徐々に大きくなっていく。それが止むまで、メイは四季の事を抱きしめ続けた。
(そうだ、まだ生きてる。私たちはまだ──)
部屋の外、扉の前から僅かに床が軋む音が響いた。メイも四季もそれには気がつくことはなかった。
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