クラスの変わり者が揉め事を起こして始まる一次創作
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59:名無しNIPPER[saga]
2023/11/16(木) 00:19:40.84 ID:uxBB7sXNO
「山田、腕……痛いよ。もう離して」
ずっと二の腕を掴まれていて、さすがに鬱血しそうだったので、そう訴えると、山田は立ち止まってキッ!とこちらを睨んで吠えた。
「佐竹が危なっかしいから掴んでんだよ!」
60:名無しNIPPER[saga]
2023/11/16(木) 00:22:28.76 ID:uxBB7sXNO
「は? あんた誰?」
「あの人は有栖川さんの家の人だよ」
山田の誰何に私が答えた。あの人のせいでこうなったとは言わない。ただ私は、あの人と話してみたい。話さなくてはならなかった。
61:名無しNIPPER[saga]
2023/11/16(木) 00:24:33.78 ID:uxBB7sXNO
「もういい。降ろせよ。歩いていくから」
「お前が山田ってガキだな? お嬢から話は聞いてるぜ。随分親しくなったみたいじゃん」
「だったらなんだよ。あんたには関係ない」
「今度うちに遊びにこいよ。歓迎するぜ」
62:名無しNIPPER[saga]
2023/11/16(木) 00:27:12.63 ID:uxBB7sXNO
「おー似合う似合う。双子姉妹みたいだな」
「……まだ居たのかよあんた。仕事しろよ」
「せっかく学校サボったんだから楽しまないと損だ。バッセンいこーぜ。ボウリングも」
待っていてくれたカヤさんに連れられて、バッティングセンターとボウリング場を梯子した。久しぶりに運動したからヘトヘトだ。帰りの車内で山田が寝てしまうのも仕方ない。
63:名無しNIPPER[saga]
2023/11/16(木) 00:29:17.49 ID:uxBB7sXNO
「それはあれか? たとえば学級会で意見が割れた時に取りまとめるような奴ってこと?」
「まあ、簡単に言えばそんな感じです」
「ふーん。つまんない役目だねぇ」
つまらない役目かもしれないけど私はそれにやりがいを感じていた。誰にも感謝されなくたって良かった。自己愛が満たされるから。
64:名無しNIPPER[saga]
2023/11/16(木) 00:34:43.10 ID:uxBB7sXNO
「佐竹の嬢ちゃんがだいぶ拗らせてるのはよくわかった。だからこそ適任かもしれない」
「適任ってなんのことですか?」
訊ねると、カヤさんは使用人の顔に戻って。
65:名無しNIPPER[sage]
2023/11/16(木) 23:15:09.91 ID:04L1ynJU0
最後に【】で囲まれたタイトルっぽい締めにFINって文体がスカトロ原作レイプスレを彷彿とさせるな
66:名無しNIPPER[sage]
2023/11/16(木) 23:40:55.57 ID:rJmZ2Gm4O
フハッ
67:名無しNIPPER[saga]
2023/11/17(金) 00:01:57.93 ID:nqLkrj2GO
「佐竹のすっぴんがあんなもんだとは……」
「もう俺、女子を信じられない……」
「邪魔」
朝登校すると、自分の顔を鏡で見たことのない馬鹿どもが教室の入り口にたむろしていて邪魔だったので蹴りを入れやった。失せろ。
68:名無しNIPPER[saga]
2023/11/17(金) 00:05:39.52 ID:PzBWx7gTO
「カヤさんが早く山田を連れてこいってさ」
「ふん。あいつの言いなりなんて癪だし」
「やれやれ。山田もそろそろ変わりなよ」
そう言い残して、佐竹は席に戻っていった。
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