クラスの変わり者が揉め事を起こして始まる一次創作
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62:名無しNIPPER[saga]
2023/11/16(木) 00:27:12.63 ID:uxBB7sXNO
「おー似合う似合う。双子姉妹みたいだな」
「……まだ居たのかよあんた。仕事しろよ」
「せっかく学校サボったんだから楽しまないと損だ。バッセンいこーぜ。ボウリングも」

待っていてくれたカヤさんに連れられて、バッティングセンターとボウリング場を梯子した。久しぶりに運動したからヘトヘトだ。帰りの車内で山田が寝てしまうのも仕方ない。

「なんだよ、山田ちゃん寝ちゃったのか?」
「たぶん精神的にもキツかったと思います」
「若いのにだらしねーな。もっと遊べよな」

元気なカヤさんにげんなりしつつ確認する。

「カヤさんは今日、有栖川さんにお願いされて、私たちを探しに来たんですよね?」
「ああそうだ。友達思いのお嬢に感謝しな」

友達。山田はそうだけど私は違う。モブだ。

「ちなみにどうして嘘をついたんですか?」
「佐竹の嬢ちゃんを試すために決まってんだろ。どのくらいの知力と洞察力があるのか見極めないと込み入った話なんか出来ないし」

会話が続いてるので、合格点だったらしい。

「カヤさんは舞台装置って知ってますか?」
「あん? なんだそりゃ」
「要は都合の良い便利屋なんですよ、私は」

私は舞台装置。物語が展開するための装置にすぎない。田中と有栖川さんが親しくなるまで。山田と有栖川さんが親しくなるまでの橋渡しをするのが役目だ。別に珍しい存在ではないと思う。むしろ主要な登場人物になれるほうが珍しい筈だ。主人公枠は限られてる。


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