クラスの変わり者が揉め事を起こして始まる一次創作
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61:名無しNIPPER[saga]
2023/11/16(木) 00:24:33.78 ID:uxBB7sXNO
「もういい。降ろせよ。歩いていくから」
「お前が山田ってガキだな? お嬢から話は聞いてるぜ。随分親しくなったみたいじゃん」
「だったらなんだよ。あんたには関係ない」
「今度うちに遊びにこいよ。歓迎するぜ」
皮肉なのか本気なのかわからない。山田も判断がつかないようで答えあぐねていると返事を待たずカヤさんは私に行き先を確認した。
「そのザンバラ髪を見ればだいたい予想はつくけど、行き先は美容室でいいんだよな?」
「あ、はい……よろしく、お願いします」
「心配しなくても、山に埋めたりしねーよ」
これは冗談なのだろうか。冗談だといいな。
「それにしても山田ちゃんはあたしの学生時代にそっくりだな。その生意気そうな目つきと口調。たしかにお嬢が気に入るわけだぜ」
「はあ? なにそれ。全然嬉しくないし」
「何せあたしはお嬢のお気に入りだからな。山田ちゃんも精進しろよ。ほら、着いたぜ」
美容室に着いてカットして貰う。何故か山田も髪を切ると言い出してお揃いのインナーカラーにして貰った。かわいいのやめたのに。
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