クラスの変わり者が揉め事を起こして始まる一次創作
1- 20
59:名無しNIPPER[saga]
2023/11/16(木) 00:19:40.84 ID:uxBB7sXNO
「山田、腕……痛いよ。もう離して」

ずっと二の腕を掴まれていて、さすがに鬱血しそうだったので、そう訴えると、山田は立ち止まってキッ!とこちらを睨んで吠えた。

「佐竹が危なっかしいから掴んでんだよ!」

そんなつもりはない。丁度、街に向かう途中に掛かっている橋の真ん中だから、ひょいと欄干を乗り越えたら、寒中水泳が楽しめそうだなとしか思ってない。健康第一だからね。

「なんで何も相談しないんだよ!?」
「相談って、有栖川さんみたいに?」

口答えしてしまった。山田は何も言わない。
そのまましばらく無言で見つめ合っていると、1台のロールスロイスが路肩に停車した。

「何かお困りでしょうか?」

私は知ってる。彼女が有栖川家の使用人だ。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
81Res/85.19 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice