【マギレコ】 最後の世代の魔法少女たち
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194: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/12(月) 22:00:33.57 ID:nL4eep7DO
『お疲れ様です、いろはさん』
「さなちゃん。連絡ありがとう。何かあったの?」
『その……帰る予定だったのに、急に今日から移住になっちゃって、
 なんて伝えればいいか、まとまらなくて…その、すみません…』
「謝らなくてもいいよ。事情は理解してるもん。それより、電話して大丈夫だった?
以下略 AAS



195: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/12(月) 22:02:23.16 ID:nL4eep7DO
「そうなると、今は街中を歩ける状況じゃないね」
『ねむさんからは、私はこの新居でマシンに入る日まで、過ごすように言われています。
 アイちゃんと融合した状態に慣れないと、未来で目覚めた時、アリナ相手にまともに
 戦うことはできないとも。ですから、明日から学校に通うのを止めて、アイちゃんと
 協力し合って、一日でも早く融合状態に慣れることにします』
以下略 AAS



196: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/12(月) 22:04:08.01 ID:nL4eep7DO
翌日。
その週の最後の登校日。いろははレナと昼休みに屋上へ向かうと、そこには鶴乃がいた。
二人は声をかけたが、一点を見つめたままで返事がなく、近くまで寄って声をかけると、
そこでようやく二人に気が付いた。

以下略 AAS



197: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/12(月) 22:06:17.78 ID:nL4eep7DO
「鶴乃ちゃんのお父さん、大丈夫なの?」
「ずっと入院してるって聞いてるけど……」
「人間ドックの結果が良くなくて、それからずっとだよ。引っ越し先が病院から近いから、
 お見舞いには毎日行ってるんだけどね、店をやってた頃から一気に老けちゃって……」
「…………」
以下略 AAS



198: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/12(月) 22:08:36.58 ID:nL4eep7DO
そこまで話したところで、ふと、鶴乃は思い出したように時計を見た
時間は予鈴が鳴る五分前となり、三人は慌てて立ち上がると、教室に向かって駆け出した。

「ごめんね、いろはちゃん、レナ。話に付き合わせちゃって」
「それはいいよ。鶴乃ちゃんと話せてよかったから」
以下略 AAS



199: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/12(月) 22:11:51.27 ID:nL4eep7DO
「お茶用意するから適当に座って待ってて」
「ありがとう。外見てもいい?」
「いいよ。そこから鍵を開ければ出られる」

いろはは鶴乃に断ってベランダに出ると、レナと一緒に外の風景を眺めた。
以下略 AAS



200: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/12(月) 22:18:27.35 ID:nL4eep7DO
「私が守りたかったのはさ、曾お爺ちゃん、お爺ちゃん、お父さんが守ってきた
 中華万々歳を、再興したかったってこと。私は将来、三代に渡って続いてきた
 お店を継ぎたかったの。自分の店を持つっていうのとは、ちょっと違うの……」
「鶴乃ちゃん……」
「お父さんがね、廃業前に最後にもう一度営業するって言ってた。全商品を半額で
以下略 AAS



201: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/12(月) 22:27:10.78 ID:nL4eep7DO
「ありがとう。チャーハンとスープを用意するよ」
「いいわね。もう二度と食べられないと思ってたし」
「万々歳と言えば、メニューを制覇したなぁ」
「連絡をくれれば、材料用意して希望のメニューも作れるよ」
「そこまでしてもらうのはちょっと、悪いかな……」
以下略 AAS



202: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/12(月) 22:30:19.04 ID:nL4eep7DO
それからニュースは次の内容へ移り、先日の地震で発生した土砂崩れで亡くなった、
林間学校に参加していた生徒の、親族へのインタビューに切り替わった。
地震は天災であるため現実を受け止めるしかないと言う親族もくれば、地震発生の
予測の可否を問う親族、林間学校を企画した学校に責任を問う親族もいた。

以下略 AAS



203: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/12(月) 22:33:46.03 ID:nL4eep7DO
「これよこれ、レナの知ってる万々歳の味よ!」
「美味しいよ、鶴乃ちゃん!」
「そういってもらえて嬉しいよ。私も一緒にさせてもらうね」

鶴乃も夕飯の席に加わり、三人でしばし談笑しつつ、食事を勧める。
以下略 AAS



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