195: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/12(月) 22:02:23.16 ID:nL4eep7DO
「そうなると、今は街中を歩ける状況じゃないね」
『ねむさんからは、私はこの新居でマシンに入る日まで、過ごすように言われています。
アイちゃんと融合した状態に慣れないと、未来で目覚めた時、アリナ相手にまともに
戦うことはできないとも。ですから、明日から学校に通うのを止めて、アイちゃんと
協力し合って、一日でも早く融合状態に慣れることにします』
「前向きになるのはいいことだよ。そういえば、さなちゃん、学校ってずっと行ってたの?」
『はい。教員からも、魔法少女以外の生徒からも私の姿は見えないので、登校しているのに
欠席扱いになってました。それでも、テストは毎回受けていたので、教員からは不思議に
思われていたみたいです。先日、義実家に行った時に知りました』
「そんなことになってたんだ。今のさなちゃんのために、私にできるとがあればいいんだけど……」
『いろはさんの、その気持ちだけで十分です。そういえば、来週の連休初日、私の新居に
皆さんが集まると連絡をいただきましたよ。何か進展があったんですか?』
「それが、大変なことになっちゃって……」
『話しにくいことですか?』
「……うん。だから、うまく言葉がまとまってないんだ。来週、さなちゃんのところに
集まる時まで、この話は保留にさせてもらうよ。ごめんね」
『分かりました。こちらこそ、すみません、夜も遅いのにお電話差し上げてしまって』
「ううん、連絡をくれて嬉しかったよ。今度の会合で会おうね」
『はい。それじゃ、おやすみなさい』
「うん、おやすみ」
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