エンド・オブ・ジャパンのようです
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35: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2022/07/22(金) 23:27:30.69 ID:2pXhSfOs0
〈ロス、ロス、ロス!!〉

〈オレノ“ラッパ”ヲゾンブンニキケェーー!!〉

〈ヨシ、チョクゲキダ!!〉
以下略 AAS



36: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2022/07/22(金) 23:30:45.40 ID:2pXhSfOs0
実際その判断は、先の“最悪手”とは比較にならないほど的確だ。ヒト型は少数とはいえ保有火力、砲爆撃に対する耐久力は何れも非ヒト型と比べ物にならない、2〜3個艦隊分が束になれば歩兵200余名に駆逐艦娘4人なんて欠片も残さず吹き飛ばされる。
鼻先の“楔”さえ砕くことができれば、あとはツンやビスマルクたちの部隊と真っ向から殴り合って強行突破するもよし、牽制で足止めしつつ第一群と第二群を合流反転させて第三群の救助並びにリーザの制圧に取り掛かるもよし、こちらを潰す手段は選り取り見取りだ。

非ヒト型による「壁」を自ら排除し戦車隊と艦隊の砲撃に身を晒すリスクに、十分に見合ったリターンを得られる。タ級自身の采配かより“上位”の存在による指示かは知らないが、失策を十分に取り返す「英断」と言える。

以下略 AAS



37: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2022/07/22(金) 23:35:11.98 ID:2pXhSfOs0
銃剣を振り被った先には、重巡リ級の姿がある。驚愕で見開かれた眼が赤く輝いているのを見るに、Elite種であることが伺えた。

ただ、リスボンやベルリンの“アイツ”とは別の個体だ。仮にそうであるなら同じ状況でも寧ろ爛と笑みを浮かべて反撃の拳を振るってきただろうし、そもそもこんな状況に陥る前に………いや、これについては何ならわざとこうなるまで放置した上で逆境をたっぷりと堪能していたとしてもおかしくないな。

いずれにせよ、“アイツ”がこの場にいなくてよかった。そんな場違いな感想を妙に冷静に懐きつつ、俺はリ級の喉笛に深々と銃剣を突き立てる。
以下略 AAS



38:名無しNIPPER[sage saga]
2022/07/25(月) 08:09:03.26 ID:t/AaaH7H0
投下おつです
対人型白兵戦ってまだ通用してるんですかw


39: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2022/07/28(木) 00:49:29.71 ID:4OpJDR7g0
『カァッ………!?』

「Gegner Dawn!!」

『ウグッ、イギャアアアアアッ!!!?』
以下略 AAS



40: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2022/07/28(木) 00:52:42.59 ID:4OpJDR7g0
チ級の照準が定まり切るより早く、俺もジョルジュも動いている。

といっても、回避は狙っていない。仮に初撃を避けられたとして、たかが人間の脚力がこの至近距離でそのまま機銃掃射から逃げ切ることははっきり不可能だ。

故に俺達が選んだ手段は、防御。
以下略 AAS



41: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2022/07/28(木) 00:57:30.00 ID:4OpJDR7g0
『ウァアッ………!!?』

こんな有様の下半身でも感覚があるのか、気配を察したのかは解らない。何れにせよ最後の足掻きで振り回された機銃からの射撃は、意外な正確さでちょうど“車体”に乗り上げたばかりの俺の頭目掛けて伸びてきた。

('A`;)「ぬぉおおおおっ!!?」
以下略 AAS



42: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2022/07/28(木) 01:27:41.52 ID:4OpJDR7g0
艦隊決戦の要として出張ってきたのだから、タ級Eliteの艤装は当然フル装備だ。友軍相撃の危険を考えればフルバーストは無理にしても、副砲の1、2門で薙ぎ払えば俺が15人いたとしても跡形もなく吹き飛ばせただろう。

だが、奴の艤装の形状が災いした。腰から下を囲うように装着され、重量が極端に下半身に寄ったアンバランスな構造。それに精神的動揺、急激な方向転換、足元の悪さも合わされば、自然“次に起こること”は限定される。

『ウォアッ!!?』
以下略 AAS



43:名無しNIPPER[sage saga]
2022/07/28(木) 09:22:45.80 ID:0JzxcGwH0
更新おつです



44: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2022/07/28(木) 12:21:10.17 ID:niQA8Wtx0
Danger Close。元はアメリカ軍等で使われる、前線友軍の至近距離───具体的な距離を示すなら600m以内に存在する目標に対しての砲撃・爆撃要請を意味した無線符号の一つだ。

至近距離どころか敵艦隊の真っ只中に斬り込んでいる状態なので本来の用途としても特に問題はない。ただ俺達東欧連合軍内においては、近隣深海棲艦に対する最大火力の投射、それに伴う目標艦隊群の完全な殲滅・掃討も内容として加えられている。

要は「トドメを刺せ、皆殺しにしろ作戦」発動を告げる合図だ。虎の子中の虎の子であるドレスデンの直属基地航空隊と空軍機も投入するため、符号の通達と敵旗艦の轟沈或いは離脱を示す紫の発煙筒の着火が両方揃わなければ発動されない。
以下略 AAS



45: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2022/07/28(木) 12:25:43.76 ID:t1+8sTKW0
ただA-10がドイツ軍で本格的に配備運用されだした頃には、北欧を蹂躙し尽くした【Black Bird】の活動範囲が欧州全域に広がっていた。
対深海棲艦兵器として非常に貴重な存在ではあっても、制空権を喪失しては運用自体ができない。

ドイツに凱旋した“空の魔王”は、ろくに交戦する機会もなく役立たずの穀潰しへと転落した。

以下略 AAS



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