35: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2022/07/22(金) 23:27:30.69 ID:2pXhSfOs0
〈ロス、ロス、ロス!!〉
〈オレノ“ラッパ”ヲゾンブンニキケェーー!!〉
〈ヨシ、チョクゲキダ!!〉
『『『グガァアアアッ!!!?』』』
レシプロエンジンの音、ジェリコのラッパ、爆弾の投下音、そして大分恒例行事となってきた、深海棲艦が上げる悲鳴と断末魔の二部合唱。空に撃ち上げられている迎撃火線の量は微々たるもので、歴戦の航空隊を撃ち落とし止めようとするならあの100倍は用意する必要があるだろう。
丘の向こうに広がる光景が、余程一方的な虐殺となっていることは想像に難くない。
( <●><●>)《少佐、カーメンツにイタリア陸軍の第22“陸艦”混成中隊も到着。同隊所属のAquilaもRe.2005 改の爆装型を発艦させたとのこと》
( ゚д゚ )《アンベルク=ブッフホルツにはチェコ・イタリア連合機械化部隊が展開、同地に即席基地航空隊拠点の敷設を完了したとのことだ!Do 17 Z-2並びにSM.79、離陸準備できている!》
('A`#)「投下目標完全自由にて順次突入!効率や短期決着なんて考えなくていい、とにかく手数を優先しろ!!」
(=゚ω゚)《こちらCP、我々も臨時基地航空隊を施設完了した!全機上げていくよぅ!》
『『ガガァッ!!?』』『『グァッ!?』』
最初に大爆撃で突き崩し掻き乱したら、後はひたすら波状攻撃を仕掛けて建て直す隙を与えない。どこまで優勢に戦況を推移させようが物量も火力も未だ圧倒的な差がある、向こうが少しでも“冷静”になる機会を得ればたちまちひっくり返されそのまま押し切られる。
『アァアアアアアッ!!!』
『『『ガァッ─────!!』』』
向こうもそれを思い出したらしい。人間と深海棲艦の力量差、艦娘と深海棲艦の物量差を。ほんの一瞬でも俺達に隙を作れたなら苦もなく勝利を掴めることを。
故にタ級は、隙を作る機会を“前”に求めた。中核艦隊が、ネ級やル級といったヒト型が、混乱し損傷も激しい非ヒト型・随伴艦隊を押しのけて一斉に前衛へ進み出る。
完全に制空権を掌握され混乱も損害拡大速度も著しい第二群、ある程度の統率こそ維持しているものの火力面での優勢が盤石とは言えず乱戦に持ち込まれた第三群は何れも収拾をつけ再度戦力化するのに時間がかかると判断したか。
恐らく、中核艦隊の火力を総動員して最寄りにいる俺達突撃隊を一挙に消し飛ばすつもりだろう。
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