227:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:58:14.72 ID:XVB8s0iW0
この時期、ヴィグリッドにいたのは魔女や賢者のみらなず、
出生が「弱き人間」である魔剣士/闇の巫女と選ばれし者も大勢いた。
魔女や賢者は圧倒的戦力を誇るが、
228:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:58:41.14 ID:XVB8s0iW0
そしてこの厳重な解析を通過し、支援兵団に加わった中に
とある一人の「銀髪の魔剣士」がいた。
彼はフォルトゥナという地の生まれと自称していた魔剣士であり、
229:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:59:09.03 ID:XVB8s0iW0
しかしその関係は長くは続かなかった。
「銀髪の魔剣士」が支援兵団に入って9年経った頃、
魔女がついにスパーダの足取りを掴みはじめたからである。
230:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:59:39.94 ID:XVB8s0iW0
対創造の切り札が完成間近という重要な時期に起こった、
魔女と賢者の計画を根底から破壊しかねない大事件だった。
人間たちは完全に不意を突かれた。
231:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:00:08.28 ID:XVB8s0iW0
これら立て続けの予想外の事態に、
魔女と賢者は大いに混乱した。
彼らはすぐにスパーダと、
232:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:00:49.10 ID:XVB8s0iW0
ただ、あまりにも予想外の事態であったために、
彼女ら/彼らはその成果を成果として認識することができなかった。
これは仕方のないことだった。
233:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:01:26.32 ID:XVB8s0iW0
第三部 「伝説の戦い」
234:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:02:07.15 ID:XVB8s0iW0
1 迷える怪物
スパーダが人間界に本格的に関わりだしたのは、
ヴィグリッドの支援兵団入りから約千年ほど前である。
235:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:02:36.13 ID:XVB8s0iW0
そうして彼はすぐに行動を開始した。
まずは魔帝から提供された人間の「検体」で基礎知識を得た。
この人間たちは、魔帝が配下の悪魔らに拉致させてきたものである。
236:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:03:17.98 ID:XVB8s0iW0
根本的に武と力にしか関心が無いゆえに、
どんな対象でも武と力の物差しによって評価する、
そんなスパーダからすれば、人間はまさに驚くべき種だった。
237:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:04:00.88 ID:XVB8s0iW0
そしてその際限がないスパーダの好奇心は、
己の身で直接体験するという彼お馴染みの手法によって発揮された。
スパーダは人間社会の内部に堂々と踏み込んでいった。
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