237:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:04:00.88 ID:XVB8s0iW0
そしてその際限がないスパーダの好奇心は、
己の身で直接体験するという彼お馴染みの手法によって発揮された。
スパーダは人間社会の内部に堂々と踏み込んでいった。
文明を渡り歩き、農村から都市、貧困層から支配層まで、
あらゆる部分に紛れこんでは人間を直接観察し、
彼らの精神や営みに触れた。
スパーダの人間偽装は完璧であり、
一度たりとも正体を見破られることはなかった。
周囲の人間のみならず天界による監視網でさえも
彼を「弱き人間世代の生まれ」と判定していた。
ただし、魔女・賢者にだけはスパーダは接近しなかった。
その高度な解析技術、そして「世界の目」によって魂・精神の深部まで調べられ、
正体が見破られる可能性があったために。
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