132:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 01:20:07.96 ID:XVB8s0iW0
こうして速やかに準備が行われた。
ミカエルは魔神たちから訓練を受け、彼の魂も対竜王用に調整された。
魔神の式類は対竜王には使用できなかった関係上、
133:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 01:20:34.67 ID:XVB8s0iW0
ミカエルは竜王を恐れていたが、その歩みに迷いはなかった。
なぜなら、それほどまでに恐るべき存在だからこそ、
倒さねばならないと使命感をより強めたからである。
134:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 01:21:42.74 ID:XVB8s0iW0
しかし、ここからはいささか予定外の事態となった。
竜王は自我を喪失してそのまま機能停止すると思われていたが、
実際には極度の暴走状態に陥ったのである。
これは想定以上に竜王の欲望、特に食欲が強かったせいだった。
135:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 01:22:17.71 ID:XVB8s0iW0
こうして想定外の事態があったものの、
竜王を殺すことなく脅威は排除され、事態は収拾へと至った。
ミカエルはその使命を見事完遂し、
136:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 01:22:46.02 ID:XVB8s0iW0
19 火種
竜王の無力化後、賢者と魔女、
そして魔神派はすぐに竜の残骸を精密調査した。
137:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 01:23:19.54 ID:XVB8s0iW0
だがこの「魂の苗床」のみを復活させるという案も
また別の点で困難なものだった。
これはもともと竜王だけに託された任であり、
138:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 01:23:55.71 ID:XVB8s0iW0
このジュベレウス案に天界主神派は大いに賛同したが、
もちろん賢者と魔女は猛烈な反感を示した。
「魂の苗床」がジュベレウスに接続されるということは事実上、
139:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 01:24:26.44 ID:XVB8s0iW0
しかしながら、こうした姿勢はやはり道義上の問題を伴っていた。
これでは侵略するも同然、まるで魔族のような行いだ、
という拒否感が主神派内においてすらも生じたほどである。
140:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 01:25:05.48 ID:XVB8s0iW0
こうして、竜王事件で最終的に「勝者」となったのは主神派であった。
天界各派の識者たちは、この主神派のやり方に失望し、
自らをも含めて天界そのものにも失望した。
141:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 01:26:05.00 ID:XVB8s0iW0
今日はここまで
次は明日の夜に
142:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:11:57.75 ID:XVB8s0iW0
第二章 新人間界
1 人間界の再建
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