ダンテ「学園都市か」前時代史(仮)
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132:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 01:20:07.96 ID:XVB8s0iW0

こうして速やかに準備が行われた。
ミカエルは魔神たちから訓練を受け、彼の魂も対竜王用に調整された。

魔神の式類は対竜王には使用できなかった関係上、
その調整作業は魂を削って変形させるという苦痛をともなう形で行われたが、
ミカエルは不満を訴えることなく耐えた。
またこの作業の末に、彼の右腕に
竜王の自我を貫き破壊するための「剣」としての性質が宿された。

この計画は騙まし討ちであるため、
これら準備作業はすべて秘密裏に行われた。
終了段階で事情を知っていたのは天界各派の首脳部、
魔神たち、ミカエルに近しい者たちのみであり、
賢者・魔女側には一切通告されなかった。

そしてこの方針は計画開始においても徹底されていた。
ミカエルの行動については、天界首脳部は表向きは一切関知せず、
「いつもの独断による暴走」という設定が貫かれた。

ゆえにミカエル出立の儀もなければ、付添い人もいなかった。
許されたのはごく少数の友人に簡単な別れを告げる程度であり、
彼はささやかな時間をすごしたのち速やかに天界を去った。
そして単身で竜王のもとへと向かっていった。



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