ダンテ「学園都市か」前時代史(仮)
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131:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 01:19:41.70 ID:XVB8s0iW0
彼の武力は、その派閥内でも上位であり、
また精神面においては特に抜きんでていた。

無尽蔵の積極性、執念の域に達している正義感、
そして周囲からは異常とさえ言われるほどの強固な善意によって、
一度決めたら何があろうと止まらず、絶対に諦めないという性格だった。

かつて最終戦争中には、明らかに勝ち目がなくとも侵犯者に挑み、
そしてやはり悲惨な結果になるも執念で常に生き延び、
傷が癒えたら再び挑む、ということを延々と繰りかえした。

その愚直さは誰しもが呆れた。
ジュベレウスからは「善良なる狂気」との賛辞を賜ったほどであり、
四元徳からは独断専行が目につく問題児として煙たがられていた。

ただし一方で、その愚直なまでの善意は
ミカエルを嫌う者たちですら認めざるを得なかった。
煙たがられ、嫌われることもあったにせよ、
その善なる戦士としての姿には全天にて評価を得ていた。

今回、竜王討伐の大任を与えられたのもその評価ゆえのものだった。
精神力と善意が必要水準に達していたのみならず、彼の戦士としての能力は
天界全ての派閥から信頼されていたのである。

そして当のミカエルもその信頼に応えた。
この確実に命を落とす任を告げられると、
彼は恐怖を抱きつつも迷わず承諾した。



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