4: ◆t6XRmXGL7/QM[sage]
2022/01/10(月) 15:52:26.03 ID:jp7qlUpF0
仁奈「すげー雪ですよ!プロデューサー!」
P「そうだねぇ、関東じゃ珍しいや」
仁奈「にな、プロデューサーとお散歩してーです!」
5: ◆t6XRmXGL7/QM[sage]
2022/01/10(月) 15:54:18.98 ID:jp7qlUpF0
仁奈ちゃんは実はよく食べる。ご家庭が複雑なのもあって、仁奈ちゃんはおうちではあまり物を食べられてないらしい。
その分、事務所のお姉さんたちに、色々とご飯を振舞ってもらっている。そんな仁奈ちゃんは、いつも嬉しそうで、そして楽しそうだった。
仁奈「プロデューサーのごはん!ごはん!」
6: ◆t6XRmXGL7/QM[sage]
2022/01/10(月) 15:55:34.64 ID:jp7qlUpF0
二人してカルボナーラを平らげると、さて、いよいよ外に出かけたくなったらしく、仁奈ちゃんがソワソワし始めた。
仁奈「めっちゃ雪降ってやがりますね!」
P「そうだねぇ、もう真っ白だよ」
7: ◆t6XRmXGL7/QM[sage]
2022/01/10(月) 15:56:23.79 ID:jp7qlUpF0
私としては、こんな雪の中にどうしてわざわざと思うほどだったが、仁奈ちゃんが私の家に遊びに来た理由を考えたら、仁奈ちゃんのおねだりを断るわけにはいかなかった。
厚着をして外出支度を終えると、仁奈ちゃんが今か今かと待ちわびていた。
仁奈「プロデューサー!早くですよ!」
8: ◆t6XRmXGL7/QM[sage]
2022/01/10(月) 15:57:31.34 ID:jp7qlUpF0
仁奈「雪だ雪だ〜!」
P「ここマンションだから、今は静かにしようね」
私がそういうと、仁奈ちゃんはハッとして。
9: ◆t6XRmXGL7/QM[sage]
2022/01/10(月) 15:58:14.27 ID:jp7qlUpF0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
内階段を使って外に出ると、歩道も車道も皆おしなべて真っ白に染まっていた。
足跡も轍もなく、まっさらな新雪であった。
仁奈ちゃんはさっきまでのテンションとはうって変わって、静かになってしまった。
10: ◆t6XRmXGL7/QM[sage]
2022/01/10(月) 16:02:43.96 ID:jp7qlUpF0
仁奈ちゃんは私を先導しつつも、時折後ろを向いて、私がはぐれていないか確認しているようだった。
手を繋いでいるのだから、はぐれようがないと思うのだが、仁奈ちゃんはそれでも心配なようで、ちらちらとこちらを窺う視線と、私の注視する視線がたまにかち合った。
仁奈ちゃんの橙色がかった瞳。それが喜びに染まっていると、私も嬉しくなってしまうのだった。
やがて私の散歩コースが後半に差し掛かると、公園が見えてきた。綺麗ではあるが普段から誰もいないので、雪降りの日であった今日もやはり誰もいなかった。
11: ◆t6XRmXGL7/QM[sage]
2022/01/10(月) 16:03:56.54 ID:jp7qlUpF0
仁奈ちゃんは誰もいない公園をみて、再びはしゃぎ出した。降る雪はまた強さと量を増している。
P「遊んでみる?」
仁奈「はい!」
12: ◆t6XRmXGL7/QM[sage]
2022/01/10(月) 16:04:39.28 ID:jp7qlUpF0
仁奈ちゃんはひとり遊びに飽きたのか、私に向かって手招きしている。
何かと思ってそばに行くと「雪だるまを作りましょー!」とのことだった。
手袋をしているとはいえ手が冷えるなぁと思っていたが、それも悪くないと思い、私は雪だるま作りを手伝うことにした。
雪玉を作って、それを転がして大きくする。仁奈ちゃんも真似っこで、そのようにしている。
13: ◆t6XRmXGL7/QM[sage]
2022/01/10(月) 16:05:38.66 ID:jp7qlUpF0
仁奈「へくちっ!」
P「おっと、仁奈ちゃん大丈夫?」
仁奈「えへへ、流石にさみーですね!」
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