10: ◆t6XRmXGL7/QM[sage]
2022/01/10(月) 16:02:43.96 ID:jp7qlUpF0
仁奈ちゃんは私を先導しつつも、時折後ろを向いて、私がはぐれていないか確認しているようだった。
手を繋いでいるのだから、はぐれようがないと思うのだが、仁奈ちゃんはそれでも心配なようで、ちらちらとこちらを窺う視線と、私の注視する視線がたまにかち合った。
仁奈ちゃんの橙色がかった瞳。それが喜びに染まっていると、私も嬉しくなってしまうのだった。
やがて私の散歩コースが後半に差し掛かると、公園が見えてきた。綺麗ではあるが普段から誰もいないので、雪降りの日であった今日もやはり誰もいなかった。
仁奈「公園だ!」
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