496: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/29(金) 22:00:51.98 ID:5KhXMOCj0
我らがCクラスからは雨宮さんと、話題に尽きない望月くんが該当する。
今ごろ通達のメールが届いた頃だろうか。
いずれにしても、わたしが他グループへ関与をしない(出来ない)と心に決めたことは記憶に新しい。
立ち止まって考えていても仕方がない。このまま教室へ─────その時だった。
鞄を伝って手が振動を感知する。歩いていたら気付かなかった程度の振動。他でもない、携帯がメッセージを報せてくれている。
497: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/29(金) 22:01:18.75 ID:5KhXMOCj0
◇◇◇
教室に到着すると、望月くんは自席で文庫本のページを捲っていた。
他に生徒の姿は見られず、今日も彼は一番乗りのようだ。
498: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/29(金) 22:01:54.31 ID:5KhXMOCj0
◇◇◇
「天音、お前も一枚噛んでるのか?」
499: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/29(金) 22:02:22.89 ID:5KhXMOCj0
相変わらずの毅然とした表情。多少の誇らしい表情を浮かべていてもおかしくないと思ったけれど、そういうところは流石だと思った。
「東雲。お前がやったのか?」
「さぁ。なんのことでしょう」
500: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/29(金) 22:03:00.39 ID:5KhXMOCj0
◇◇◇
6時間目の開始を告げるチャイムが鳴り響く。
そして6時間目の終了を告げるチャイムもまた、きっちり50分後に鳴り響いた。
501:名無しNIPPER[sage]
2021/10/29(金) 22:08:55.35 ID:vZIzh2Sq0
あ
502: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/29(金) 23:29:33.20 ID:5KhXMOCj0
【>>501
5:夕方(生徒会室)】
「天音ちゃんはどう?」
503: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/29(金) 23:30:04.34 ID:5KhXMOCj0
「というか、どうしてこんな話を?」
「……まぁ、なんとなく? 学生なら一回はこういう話をしておかないとね。定番の話題ってヤツだよ」
504:名無しNIPPER[sage]
2021/10/29(金) 23:43:09.43 ID:PXdBxgr50
ふん
505: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/30(土) 23:07:45.09 ID:sIx2y35x0
【>>504
3:超余裕だと思う】
うん、出来るとは思っている。
経験こそ無いものの知識だけは充分にあるし、山や海で動き回り続けられる自信もある。現実は思っているほど甘くはないんだろうけどね。
506: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/30(土) 23:08:15.02 ID:sIx2y35x0
「なに? また部費の相談とか? 追い返して来る」
もはや恒例となった乙葉先輩を誰も止めることはしない。
本当に追い返した末に、ユキ先輩、夏帆先輩が話をきちんと聞きに行くからだった。各部の部長もそのことを知っての上のようなので、今さら気にする必要はない。
608Res/522.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20