502: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/29(金) 23:29:33.20 ID:5KhXMOCj0
【>>501
5:夕方(生徒会室)】
「天音ちゃんはどう?」
「そうですね……」
無人島にひとつだけ持ち込めるとしたら何を持っていくかという話題で、生徒会室は盛り上がっていた。
サバイバルナイフ、浄水器、釣り竿、マッチ、虫眼鏡と様々なモノが挙がった末に、わたしに振られる。
無人島に持ち込めるとしたら…。
考えたことがあるようで無かった。
服は着て行くモノだから当然として、先に挙がったサバイバルナイフやマッチは必須というレベルで重宝しそう。
……でも、強いて言うなら、やっぱり。
「日焼け止めですかね」
「逆に一周半まわって面白い! そうだよね、日焼け止めは必要だよねー。特に夏だと陽射しが気になるもんね」
乙葉先輩や夏帆先輩といった女性陣が頷く中、男性陣は「そうかぁ?」といった表情。
本当に無人で鏡さえ存在しない島であれば日焼けしても気にならないのかもしれないけど、肌荒れは直接精神を削ってきそう。遠くない未来に自死を選ぶ道も用意されているほどに。
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