496: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/29(金) 22:00:51.98 ID:5KhXMOCj0
我らがCクラスからは雨宮さんと、話題に尽きない望月くんが該当する。
今ごろ通達のメールが届いた頃だろうか。
いずれにしても、わたしが他グループへ関与をしない(出来ない)と心に決めたことは記憶に新しい。
立ち止まって考えていても仕方がない。このまま教室へ─────その時だった。
鞄を伝って手が振動を感知する。歩いていたら気付かなかった程度の振動。他でもない、携帯がメッセージを報せてくれている。
このタイミングであること、周囲に生徒の影が少ないことから、わたしは少し逸れた場所で携帯を取り出して通知を確認する。
送り主は学校からだった。
『いのしし組の試験が終了しました。
いのしし組の方は以後試験へ参加する必要はありません。
他の生徒の邪魔をしないよう気をつけて行動してください。
なお、6時間目の学級活動の時間は教室で自習となります。』
目を疑う内容だった。
『いのしし組』の特別試験は、通達より1分も経たずに強制的に幕を閉じた。
終わらせたのは、他でもない昨晩に勝利宣言をした望月くんを除いて他に居ないと思う。
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