359: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/02(土) 12:37:37.64 ID:oaa+Ihd4O
クラスの大半が伊藤先生に対して好意的な意識は持っていないが、それでも褒めて貰えたことが嬉しいのかクラス中に笑顔が溢れる。
「春宮さんのおかげだね!」
「あれが無くても俺は大丈夫だったが、この結果はあれが無いと出せなかった! 良かったな!」
360: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/02(土) 12:38:07.03 ID:oaa+Ihd4O
ただ、ならどうしてこのタイミングで携帯を出したのか。その意味は、直後に理解することになる。
全員の携帯が一斉に着信音を鳴らす。
チャットではなくメール。送り主は学校からだ。
メールの題名には短く『特別試験開始のご連絡』と書かれてた。
361: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/02(土) 12:38:35.63 ID:oaa+Ihd4O
もう1度本文を最初から読み直そうと思ったとき、雨宮さんから特別試験に関するメールが転送されてくる。
内容は概ね同一だったが、1箇所だけ異なる。
わたしが視聴覚室集合だったのに対して、雨宮さんは理科室集合となっている点。
周囲の様子を伺うと、特別棟の空き教室や体育館、音楽室集合となっている生徒も居るようだった。
362:名無しNIPPER[sage]
2021/10/02(土) 14:17:13.10 ID:HXd++92A0
あ
363: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/04(月) 21:59:54.64 ID:P4T3KZk70
【ここ2日間できず申し訳ありませんでした。
これから特別試験の概要説明になります。】
364: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/04(月) 22:00:28.63 ID:P4T3KZk70
【>>362
0:イベント】
廊下では多数の一年生が話し込んでいた。
話に耳を傾けたい気持ちもあったが、わたしは特別棟まで移動しなければならないため昇降口へと急ぐ。
365: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/04(月) 22:01:03.00 ID:P4T3KZk70
◇◇◇
特別棟の視聴覚室の前には数人の生徒が居た。
366: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/04(月) 22:01:31.76 ID:P4T3KZk70
すると辻堂くんは壁に寄り掛かり、少し間を置いて勝ち誇ったように微笑んだ。
「こっちも上出来だ。3人も消せたんだからな」
「は……?」
367: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/04(月) 22:02:07.90 ID:P4T3KZk70
想定ではCクラスが800ポイント、Dクラスはあっても100ポイントがせいぜいだろう。
側から見ればDクラスは自滅をしている。それは他クラスにとってプラスの話だ。もちろんCクラスにとっても後ろに控えるクラスと700ポイント差があれば安心できる。
しかし……。
本当に残念だという気持ちはある。
彼の悪行を止めるためDクラスに移動するという選択肢が僅かに存在しているのは間違いない。
368: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/04(月) 22:02:37.88 ID:P4T3KZk70
あっという間に廊下にはCクラスのクラスメイトだけが残る。
「大丈夫? 春宮さん」
「あの人と知り合い?」
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