365: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/04(月) 22:01:03.00 ID:P4T3KZk70
◇◇◇
特別棟の視聴覚室の前には数人の生徒が居た。
Aクラス、神宮紫苑くん、東雲雪菜さん
Bクラス、立石樹くん、白城拓也くん、間宮志穂さん
Cクラス、一色颯くん、宮野真依さん
Dクラス、辻堂大和くん、西野桜さん
そしてわたしが加わると、AクラスとDクラスの生徒が2人ずつ、BクラスとCクラスの生徒が3人ずつとなる。
少し教室を出るのが遅く、もう9時1分前であることを鑑みると、わたしで最後か。
人数差に意味があるのか考えていると、例によって白髪の男子生徒─────何かとわたしに興味を抱いてくれている辻堂くんが近寄ってくる。
相変わらず、言い方は悪いけれど薄気味の悪い笑みを浮かべて。
「よう、天音。どうだった? 中間テストは」
「超上出来でした。そちらは?」
興味はないけれど、一応聞いてみる。
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