211:名無しNIPPER[sage]
2021/09/19(日) 14:55:46.56 ID:4ORJfrtnO
は
212: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/19(日) 15:42:55.96 ID:wv2ppvvR0
【>>211
6:生徒会の勝利]
新汰先輩は水泳部の次期部長候補である新山先輩のタイムに僅かに届かず、ユキ先輩は去年の雪辱戦だと名乗りを挙げた倉島先輩に勝利を収める。
そして迎えた勝っても負けても最後の対決。
213: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/19(日) 15:43:32.77 ID:wv2ppvvR0
「負けたのは事実だ。完敗だった」
「もしよろしければ、再戦させてください」
214:名無しNIPPER[sage]
2021/09/19(日) 16:23:28.07 ID:eg9sxgS10
へい
215: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/19(日) 18:14:50.15 ID:wv2ppvvR0
【>>214
7:生活態度が真面目なクラス
少し時間が飛びます。
四月下旬の週末。
216: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/19(日) 18:15:18.31 ID:wv2ppvvR0
まず、この1年Dクラスにおけるリーダー的存在について。
男子生徒では間違いなく、初日に自己紹介を提案するなど様々な場面でクラスを引っ張っていった一色颯くん。生活態度も真面目そのもので、このクラスだけでなく他のクラスの人、さらには部活動を通して上級生にも伝手が生まれているらしい。
女子生徒は幾つかの派閥に分かれていることもあり、一人に絞り込むことは難しいが、ある程度の勢力図は目に見えている。
宮野真依。水泳を通して仲良くなった彼女は気立が良く、クラスの女子のおよそ半数を率いるほどになった。聞いた話では一色くんと良い雰囲気だとか。
217: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/19(日) 18:15:53.07 ID:wv2ppvvR0
わたしが入学間もない頃に危惧した事態は回避されたと見ても良い。これで一安心して月初を迎えることができる。
そう、思っていたとき─────。
「Bクラスのヤツが退学になったってよ!」
218: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/19(日) 18:16:26.06 ID:wv2ppvvR0
先には一人の男子生徒が居た。
「チッ、もう馬鹿共が寄ってやがる。人の噂ってのはあっという間に広がるもんだな。なぁ、宇垣」
見覚えのある銀髪の男子生徒に続くように、体格の良い男子生徒が三名出てくる。その内の一人、おそらく宇垣くんは同調するように笑みを浮かべる。
219: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/19(日) 18:16:59.00 ID:wv2ppvvR0
そんなギャラリーを全く気に留めることなく、彼はもう一度乾いた笑い声を発する。
「そうか、興味があるか。なら─────」
彼は右手の人差し指を自らの足元へ向ける。
220: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/19(日) 18:17:34.36 ID:wv2ppvvR0
◇◇◇
生徒会室には一年BクラスとCクラスの担任の先生が顔を突き合わせていた。
錦山先輩は生徒会長の席に腰をかけ、話を聞いている。乙葉先輩や内山先輩も真剣な表情でその様子を見守っていた。
608Res/522.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20